■ 柏病院TOPページ

リハビリテーション科



2024年4月現在
外来担当医表 フロア案内へ 前に戻る

photo

診療部長:長谷川 雄紀

診療スタッフ 診療フロア
診療部長 長谷川 雄紀
医師数 常勤 2名
理学療法士 11名(技師長 樋口謙次)
作業療法士 4名
言語聴覚士 2名

診療内容・専門分野


当院はリハビリテーション科の専門病床を持たず、各科入院患者のリハビリテーション治療を中心に行っております。救急部を中心とした各科と適宜カンファレンスを実施することにより、リハビリテーション科と各科との連携を重視し診療に当たっております。
機能予後、生命予後の改善を目的とし、疾患発症・受傷後超早期の集中治療室在室中から積極的な離床と人工呼吸器からの離脱を、救急部・集中治療部と密に連携しつつ推進し、疾患発症・受傷後超早期からリハビリテーション医療を提供しています。CCUでは心臓リハビリテーション療法を積極的に推進しております。そして、手術直後や疾患発症早期の急性期リハビリテーション治療を実施しております。リハビリテーション治療の内容は、障害や能力に合わせて理学療法・作業療法・言語聴覚療法を組み合わせております。特に高齢者の入院中に起こりうる入院関連機能障害(いわゆる廃用症候群)を予防し、日常生活自立度を可能な限り維持した状態で自宅退院や社会復帰ができるように支援しています。回復期のリハビリテーション医療が必要となる方に関しましては、地域連携パスなどを積極的に活用して、連携先の病院へより良い状態でスムーズにリハビリテーション医療が引き継がれるよう配慮しております。また運動器疾患の術後は、大部分を地域医療へ紹介させて頂いています。
専門的治療として、脳卒中後遺症などによる片麻痺を後遺する方には、上・下肢痙縮に対するボツリヌス治療を積極的に行っております。上肢や手指、下肢のつっぱりが強いために、リハビリテーション治療が上手く行かず困っておられる方は、是非ご相談ください。診察をした上で、ボツリヌス注射の計画を立ててゆきます。
外来診療では、当院退院後の心臓リハビリテーション治療・管理を継続して実施しているほか、ジストニア・書痙に対するボツリヌス注射や体外衝撃波治療などを含めた集学的治療、補装具の相談・クロートゥなどの足趾変形に対する装具療法などを実施しております。

※ リハビリテーションを治療目的とした入院は受け付けておりません。



特色


リハビリテーション科は、1983年(昭和58年)に特設診療科として誕生し、1988年(昭和63年)に正式に講座に昇格しました。柏病院では、2006年(平成18年)4月よりリハビリテーション科が開設され、現在は、常勤医3名および理学療法士 11名・作業療法士 4名・言語聴覚士 2名で診療に当たっています。
対象疾患は、脳外傷後、脳血管障害(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)とその後遺症による上・下肢痙縮、高次脳機能障害、摂食・嚥下機能障害をはじめとして、多発外傷後、熱傷後、がん術後のリンパ浮腫、手の外科、骨折や脊椎術後、人工関節置換術後などの骨関節疾患、脊髄損傷、ジストニア・書痙、歩行障害、パーキンソン病などの神経筋疾患、呼吸・循環器疾患、腎疾患、小児疾患と多岐にわたります。

診療は、本学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」という言葉にあるように、障害のみにとらわれることなく、患者の全体像を把握する視点で臨み、各々の患者が持っている能力を最大限引き出すことにスタッフ全員が主眼をおいて行います。
一方で当院は、東葛北部医療圏における高度急性期病院としての機能の一翼を担い、三次救急医療に対応しており、多発外傷など救急疾患のリハビリテーション治療に力を入れています。加えて、大学病院としての専門的治療を提供しています。脳血管疾患、外傷、各種の術後、摂食・嚥下機能障害などの急性期リハビリテーション治療に対して大きな力を発揮しております。
また、当院はがん拠点病院に指定されており、手術前の呼吸リハビリテーション指導、脳腫瘍、悪性腫瘍など多くの腫瘍系疾患のリハビリテーション医療、がん術後のリンパ浮腫に対する包括的なリハビリテーション医療に積極的に取り組んでおります。
外来診療においては、近隣地域の方々を中心に、脳卒中後などの上下肢痙縮へのボツリヌス治療、ジストニア・書痙、心臓リハビリテーション療法、手の外科など、様々な疾患や障害のリハビリテーション医療に、出来るだけ丁寧に対応しております。


患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等


理学療法部門
2019年度 2020年度 2021年度
脳血管疾患 264 224 238
骨関節疾患 381 318 347
外傷 271 209 236
循環器疾患 335 277 344
内科系疾患 338 322 339
腫瘍 271 306 314
神経筋疾患 78 70 74
その他 87 70 60
合計 2060 1796 1952

作業療法部門
2019年度 2020年度 2021年度
脳血管疾患 240 177 192
外傷 101 85 121
神経筋疾患 66 47 58
骨関節疾患 72 48 59
内科系疾患 47 39 92
腫瘍 66 93 106
その他 43 45 6
合計 628 534 634

言語聴覚部門
2019年度 2020年度 2021年度
嚥下障害 143 191 218
失語症 73 51 52
構音障害 29 27 32
音声障害 9 1 1
高次脳機能障害 8 29 28
その他 0 1 1
合計 262 300 332

主な医療機器・設備


喉頭内視鏡
体外衝撃波装置
体成分分析装置
瞳孔記録計


診療情報


上下肢痙縮(けいしゅく)に対するボツリヌス治療

当院では、外来診療にてボツリヌス治療を実施しています。
脳卒中後遺症などによる、上下肢の痙縮(つっぱり)がある方が対象です。

痙縮が強いと、筋肉が緊張しすぎてしまい、手足がこわばったり、つっぱったりします。痙縮は、片麻痺と同じ側の手足にあらわれることがほとんどです。
次のような症状でお困りの方などは是非ご相談ください。
●痙縮が原因で痛みがある、肘が曲がるなどの容姿の問題
●清拭などの時に指が開けない、脇が開かない
●手が伸びない、物が抑えられない、物がつかめない、物が離せない
●足首が内側に入ってしまう
●足の趾に力が入って曲がってしまう

治療を希望される方へ
ボツリヌス治療は予約制です。
治療を希望される方は、FAXにてご予約ください。

1.FAXでご予約
紹介元よりFAXにてご予約ください。
診察の予約を行います。
FAX予約の方は、下記をご参照ください。
FAX予約(患者支援センター)へのリンク
FAX04−7164−1197(患者支援センター)
お問い合わせ先:TEL04−7164−1111(代表)(内線2454・リハビリテーション科)

2.リハビリテーション科医師の診察とリハビリテーション評価
※紹介状をお持ちください。
リハビリテーション科医師の診察を行います。痙縮によって困っていることなどを医師と相談し、治療可能かどうかの判断をします。
治療可能な場合は、治療の目標を決め注射日の予約をします。

3.ボツリヌス治療(注射)

4.医師の診察
医師と症状や治療の効果などを相談しながら、次回の注射について判断します。

5.2回目以降のボツリヌス治療
2回目の注射以降は、2〜6を繰り返します。

外来担当医および診察日
長谷川 雄紀(はせがわ ゆうき) 月、火、水、金、土(不定期) 午前9時〜11時
又吉 由紀子(またよし ゆきこ) 月〜木、土(不定期)午前9時〜11時

関連ホームページ:慈恵医大リハビリテーション医学講座   http://jikei-reha.com/


診療スタッフ

職名 医師名 卒業年度 職位 専門領域 資格 出身大学
診療部長 長谷川 雄紀 平成27年 助教      
診療医員 又吉 由紀子 平成11年 助教 リハビリテーション医学一般 リハビリテーション科専門医
義肢装具等適合判定医
身体障害者福祉法第15条指定医
熊本大学

 


▲このページのTOPへ