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手術部


2024年1月現在

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診療部長:庄司 和広

診療スタッフ
診療部長 庄司 和広(兼任)
看護師 師長:田村宏美 35名
臨床工学技士 技士長:渡邊 尚  1名
看護補助員 2名
事務員 1名


診療内容・専門分野


手術部は各診療科の入院患者さんや外来患者さんに対して定時・緊急手術を行う部門です。
メンバーは、手術部医師スタッフ、看護師、臨床工学技士、看護補助員、事務員により構成されており、各診療科が参加する手術部・中央材料室委員会により協議・運営されています。
手術室は2012年から合計8室の手術室と2室の血管撮影室で構成されています。ハイブリッドバイプレーンX線血管装置を導入しており、脳外科医によるクモ膜下出血に対するコイル塞栓術、脳梗塞に対する血栓回収療法などの脳血管内治療、カテーテル心筋焼灼術や冠動脈カテーテル治療などの心臓カテーテル治療および各臓器に対する血管内治療など、心血管疾患に対する積極的な血管内治療を行っております。加えて、全身麻酔が必要な場合でも対応できるような体制にもなっています。
当院手術部では年間約5,000件の手術を行っており、件数は年々増加しています。特に腹腔鏡手術や胸腔鏡手術といった鏡視下手術や、脳血管治療や血管内手術が増加し、手技や機器の進歩に伴い高度化・複雑化しています。これらの手術を患者さんに安心して受けて頂くため、また各診療科が必要な手術を円滑に遂行できるようにするために、我々はより強いチームワークと情報共有が要求されています。中央診療部門としての手術部が院内で果たすべき役割は、ますます重要で、患者さんの安全と安心、サービス向上を目標に、安全で効率的な手術環境の提供を第一におき研鑽しています。
また、手術部に特化した医療人の教育機関として、高度先進医療を支え、チーム医療を担う手術部職員の育成にも力を入れています。

手術件数


手術件数 麻酔科管理 局所麻酔
2018年度 5205件 2534件 2671件
2019年度 5475件 2686件 2789件
2020年度 4835件 2261件 2574件
2021年度 5066件 2575件 2491件
2022年度 5380件 2517件 2863件

手術室における安全管理


近年、手術をされる方々の高齢化も進んでおり、心筋梗塞・狭心症、慢性心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、人工透析などの治療を受けられている方の手術が大変増えています。当院ではこのような様々な病気をお持ちの方の症例に対して複数の診療科と合同でカンファレンスを開催し、担当科、手術部、麻酔部、ICU担当医、ICU看護師、病棟・外来看護師と症例の問題点とその対策、当日の治療手順などを確認するようにしています。情報を共有することによって、入院から退院まで患者さんが安全でスムーズに医療を受けられることを目的としています。
また、全手術症例にタイム・アウトを実施しています。タイム・アウトとは、執刀医が手術前に手を止めて、患者さんの本人確認・手術部位の確認・手術術式・予定手術時間など声を出して確認することです。麻酔科と担当看護師はそれが正しいことを確認します。このことでチームメンバーのコミュニケーションを取り、部位間違いや患者さん間違いなどのミスを防ぐことができます。手術終了前にもタイム・アウトを実施し、ガーゼなどの遺残がないか、術式が予定通りに行えたかを確認しています。
医療機器の整備は臨床工学技士を中心に、麻酔科医師、外科系医師、看護師、看護補助員で行っています。さらに看護師業務を見直し、手術室内の清掃や機械、機材準備を可能な限り委託業者に任せ、看護師が看護師本来の業務に専念できるような環境作りを行い安全管理につなげています。
麻酔部管理責任手術(主に全身麻酔による手術)において麻酔部医師は、手術前と手術後に患者さんの診察を行い、手術や麻酔の安全性が高く保たれるよう最善を尽くしています。