はじめに

　平成14年11月8日、本学附属青戸病院で起こりました医療事故について、手術を受けられて亡くなられた患者さま並びにご遺族の皆様に対し、改めて心からお詫び申し上げます。
　患者さまの命を尊重するという医療の基本理念をもう一度確認し、再びこのような医療事故を起こさないために、医療の安全管理と再発防止に向けて全学的にさまざまな取り組みを行うことが、亡くなられた患者さまとご遺族の皆様に対する償いと考えております。
　 さて、平成16年4月、有識者により構成された医療安全管理外部委員会からの中間報告「事故の再発防止に向けた改善策の提言」をいただき、平成16年7月並びに12月現在における改善状況をご報告いたしました。その後も改善・改革の取り組みを継続して実行し、平成17年2月現在の改善状況を取りまとめましたので、ご報告申し上げます。
　 本学は外部委員会からの提言を含め、できるところから医療安全の具体的な改善策を実施しております。 また、医療事故を教訓に、再発防止に向けた院内の安全管理体制、運用システム、組織管理体制等を定期的に検証し、より安全な医療供給体制の構築に取り組んでまいります。

「事故の再発防止に向けた改善策の提言」24項目に対する改善状況
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （平成17年2月現在）

(1)手術の準備段階
(2)手術チームの決定・教育・研修
(3)腹腔鏡手術の実施
(4)止血が長引いた場合の救命措置
(5)緊急時の院内支援体制の整備
(6)説明と同意の手続き
(7)事故後の危機管理体制の整備