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青戸病院医療事故報告


「事故の再発防止に向けた改善策の提言」24項目に対する改善状況
                                      (平成17年2月現在)

(3)腹腔鏡手術の実施
  12. 提言3−1
    執刀者は、その手術について患者の安全を第1に考え、緊急時においても的確な対応が取れる能力を有するものが選ばれるべきである。新しい手術等で十分な経験を有しない医師が執刀する場合には、適切な指導者の指導下で執刀すべきである。
    【改善状況】
     

1)

青戸病院では安全な手術を提供する上で、教育システムと手術資格の認定を充実させることが不可欠であるため、外科系医師信任委員会を設置し、外科系の在籍医師を対象とした難易度別に鏡視下手術を含む全手術の資格認定を平成16年6月から開始いたしました。なお、全機関への外科系医師信任委員会の設置と資格認定制度につきましては、青戸病院での実施状況を検証した上で導入を予定しております。
      2) 附属4病院共通の「手術に関わる安全管理規程(平成16年4月1日制定)」では、「手術施行」の条項にて、術者は担当診療部(科)の診療部長に手術施行の許可を受けなくてはならないと規定しております。
      3) 「手術麻酔申込用紙」には、術者並びに第一助手の卒業年度と実施症例数を明記し、当院で初めてあるいは5例以下の手術や担当手術の術者及び助手にとって手術経験症例数が5例以下の手術などの場合は、その旨と安全支援を担当する診療部名、医師名を具体的に記載させることにしております。このように新しい手術等で十分な経験を有しない医師が執刀する場合は、安全支援を担当する適切な指導医師の下で執刀することになります。以上の内容を麻酔部診療部長、看護部責任者と各科担当医が相談した結果をもとに、手術部診療部長が手術日時を決定するよう改めました。
  13. 提言3−2
    手術においては、執刀の責任体制を明確にし、手術チームは責任者の判断を尊重すべきである。
    【改善状況】
      1) 附属4病院における手術は、術者が診療部長に手術施行の許可を受け、「手術麻酔申込用紙」を記載することになっており、仮に術者以外が記載した場合でも術者が記入内容に全責任をもつこととなっております。
      2) 術者は緊急事態が発生した際は、直ちに患者様の安全確保に全力を注ぎ、担当診療部(科)診療部長並びに手術部コントロールセンターに通報し、一時的に麻酔部診療部長が手術継続の判断を行い、術者はこれに従わなければならないと規定し、責任体制を明確にいたしました。(平成16年4月)
      3) 「手術に関わる安全管理規程」を改定し、「手術麻酔申込用紙」及び「特殊手術症例手術麻酔連絡票」について、手術を実施する診療科診療部長(或いは代理責任者)等の押印による確認を必要といたました。また、当該手術の責任者たる術者を明確にするため、責任者に○印を付すことに変更いたしました。(平成17年1月1日改定)
 

 

手術の準備段階手術チームの決定・教育・研修腹腔鏡手術の実施
止血が長引いた場合の救命措置緊急時の院内支援体制の整備
説明と同意の手続き事故後の危機管理体制の整備




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