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19. |
提言6−3 |
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説明に当たっては、図を描くなど患者にわかりやすいように努め、いつでも質問できることを付記し、説明者が署名したうえで患者・家族に手渡すべきである。そして、そのコピーを診療録に添付するべきである。 |
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【改善状況】 |
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平成16年4月より、附属4病院では「手術説明同意書」、「病状説明用紙」の2種類の様式に改定し運用しております。2枚複写となっており、1枚目は病院控えとして診療録に添付し、2枚目は患者様控えとしております。
説明内容は、
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予定している手術により期待される効果
受けていない場合に予想される症状の推移
可能な他の治療法(効果と危険性)
別の手術法
手術以外の治療法
その他
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など、説明にあたっては、図示や各診療部(科)で作成した添付文書を用いて分かりやすい説明となるよう改めました。
なお、文中に「いつでも質問できること」が付記されておりませんでしたので、「いつでも質問することができます。」との文言を追加いたしました。(平成16年7月)
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20. |
提言6−4 |
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患者・家族の同意は、手術前にいつでも撤回できることを説明書に明記すべきである。 |
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【改善状況】 |
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平成16年4月に改定いたしました「手術説明同意書」には、「この同意はこの手術を行う前であれば、いつでも取り消すことができます。」と明記し、改めております。 |
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21. |
提言6−5 |
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術中に重大な事態が発生し、死の危険が予測される場合には、その時点で家族に患者の状況をできるかぎり正確に、そして誠実に伝えるべきである。また、その後の治療経過も適宜誠実に説明すべきである。 |
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【改善状況】 |
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1)
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附属4病院に勤務する医師が適切に診療を遂行することを目的として、また、本学で発生した医療事故の教訓を活かすために、医師の責任、法令等の遵守、医療の質の向上、コメディカルとの協調、診療方針の決定、説明と同意、患者の自己決定権、医療事故の予防と対応などの項目を規定した「医師のための診療基本指針(平成16年12月22日制定)」を制定いたしました。医師の判断は、自らの知識と良心に基づき行われるものであり、常に個人的責任を伴うものであります。不幸にして医療事故が発生した場合の対応として「患者・家族には、事故の経過・原因を誠実に伝えること」と明記し、周知徹底しております。(平成16年12月) |
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2) |
説明責任が果たされていなかったことを反省し、附属4病院で運用しております「手術に関わる安全管理規程」には、術後の安全確保として、「手術に関係する全ての教職員は、集中治療室、病棟などの関係部署と手術における情報の交換を徹底し診療にあたり、担当診療部(担当医)は、患者家族に状況を説明する。」と明確に示し、周知徹底しております。(平成16年4月) |
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3) |
「東京慈恵会医科大学附属病院安全管理指針」の医療事故発生時の対応として、患者様の救命と被害の拡大防止に全力を尽くし、速やかにご家族に誠意をもって説明することを責務としております。 |
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4) |
周知徹底につきましては、診療部会議やリスクマネジメントシンポジウム、院長通達等で定期的に周知し、ご家族に患者様の正確な状況をご説明できるよう、継続して周知徹底を行います。なお、周知徹底の把握方法として、青戸病院、柏病院では、医療安全管理室が発行するリスクマネジメントに関わる通知は各部署で回覧後、所属する教職員が捺印した「回覧確認欄」の用紙を発行元に戻すことにしております。附属病院(本院)でも、院長及び医療安全管理室からの通知は各部署で回覧後、「回覧確認欄」用紙を院長室(又は医療安全管理室)に戻すこととし、全ての部署の周知状況が把握できるよう改めました。(実施期日:青戸病院:平成15年12月、附属病院:平成16年3月、柏病院:平成16年4月、第三病院:平成16年8月) |
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22. |
提言6−6 |
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説明と同意の手続きについて、各診療科に共通する指針を策定すべきである。 |
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【改善状況】 |
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「高度先進医療技術並びに症例確保に関する実施規程」、「臨床研究(保険適用外診療を含む)実施規程」、「手術に関わる安全管理規程」は、附属4病院全ての診療部(科)共通の規程として定められており、それぞれの文中に「説明と同意取得」の条項を設け、説明方法等の条件を明記し、指針としております。これを基に「説明と同意」の手続きを漏れなく実行するよう周知しております。 |
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