2022年度 学校運営評価結果

1.目的

学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じること、また学校の設置目的を達成するため行う。

2.自己評価実施要領

  • 1)実施方法
  • 「学校運営評価尺度」を用い、全教職員(12名)を対象に各自が自己評価したものを集計した。「学校運営評価尺度」は、Ⅰ.学校経営、Ⅱ.教育課程・教育活動、Ⅲ.入学・卒業対策、Ⅳ.学生生活への支援、Ⅴ.管理運営・財政、Ⅵ.施設設備、Ⅶ.教職員の育成、Ⅷ.広報・地域活動の8カテゴリー161項目の5段階順位尺度から成っている。

  • 2)実施期間
  • 2023年3月24日~3月31日

  • 3)実施対象
  • 提出者11名、提出率91.7%

  • 4)評価
  • ①項目毎の内訳

    評価項目 Ⅰ.学校経営 Ⅱ.教育課程・
    教育活動
    Ⅲ.入学・
    卒業対策
    Ⅳ.学生生活の
    支援
    Ⅴ.管理運営・
    財政
    Ⅵ.施設設備 Ⅶ.教職員育成 Ⅷ.広報・
    地域活動
    2022年度 4.1 4.0 3.8 4.2 4.3 4.1 3.4 3.3

    *タブレットやスマホ端末で閲覧の際には、横スクロールで表示可能です。

    ②項目毎の比較

    評価結果グラフ

3.自己評価結果

①「学校経営」では、部門目標をもとに学校のビジョンを掲げ、教職員がそれぞれの役割を認識し運営に参画できた。Covid-19の感染状況に合わせ、授業変更など柔軟に対応することができ安全に教育活動を遂行できた。次年度は教員と事務との業務分担を整理し、それぞれが職務に全うできるよう全教職員で協力しながら運営に務める。

②「教育課程・教育活動」では、コロナ禍でICT教育が充実し、アクティブラーニングやシミュレーション演習など様々な工夫をした授業展開が実施できている。学生の授業評価アンケート結果から新カリキュラムの授業評価は概ね好評を得た。慈恵医科大学附属第三病院での実習は、概ね100%実施することができ、臨床の協力により学生の満足度が高い臨地実習が行えている。

③「入学・卒業対策」では、第112回看護師国家試験合格率100%、助産師学校進学希望者の進学率100%、慈恵大学への内部就職率98%と目標達成できている。慈恵大学と各附属病院との協働による新人看護師の移行期支援プロジェクト(看護技術の支援・メンタルサポート)に参加し卒後教育に協力した。感染リスクの懸念とマンパワー不足により、学生募集活動が消極的となった。次年度は計画的かつ積極的な広報活動に努め本校の魅力をPRし、入学生の確保に努める。

④「学生生活への支援」では、経済的・精神的なサポートは個別に実施し、安心して学業に専念できるよう支援した。コロナ禍のストレスフルな状況を鑑み、相談窓口が見てわかる・手に取れるリーフレットを作成し、いつでも安心して相談ができるよう工夫した。今後も慈恵大学の学修環境を活用しながら、安全・安心を担保する環境づくりを心がける。

⑤「管理運営・財政」では、犯罪防止講習会を実施し安全の意識を高めた。災害時避難訓練は、震災を想定し3学年合同にて3月に実施した。2年ぶりの実施となりマニュアルの見直しや物品の過不足など課題を明確にする良い機会となった。ハラスメント防止対策として、教員は学習会の実施、研修会の参加などハラスメントに対する意識高めた。ガイドライン・マニュアルの見直しを図り様々なリスクを想定した危機管理体制を強化していく。

⑥「施設整備」では、ICT環境の充実によりカリキュラムの柔軟な対応に繋がり、学生の学びを保障するとともに学びの質を高めることができた。大学のシミュレーションセンターの活用により、VRを使用した演習に取り組むことができ豊かな学びへと繋がっている。今後は、学校全体のWiFi設備の検討をおこない環境を整えるとともにICT教育の充実を図る。

⑦「教員の育成」では、コロナ禍により学会や学外研修の参加は難しかったが、学内研修会や慈恵の3看護専門学校内の交流会を実施し、領域ごとの情報交換を行なった。次年度は、学会や研修会など様々な交流の場に積極的に参加し、自身の教育実践力の向上を図るとともにお互いを高め合う職場風土の醸成を図る。

⑧「広報・地域活動」では、感染リスクの懸念とマンパワー不足により、積極的な活動ができなかった。次年度は、高校訪問やガイダンス参加を積極的に実施し、アドミッションポリシーに合致した学生の確保をめざす。地域活動についても、狛江市や第三病院の健康推進教室に参加し、地域住民との交流を図ることができた。

4.学校関係者評価結果

2名の学校関係者評価者より頂いた意見を以下にまとめる。
①教員一人ひとりに大きな負担がかかる中、カリキュラムを運用してきたことは大変な努力があったものと評価したい。
②学生の授業評価アンケート結果では満足度が高い結果となっている点は評価できる。コロナ渦で様々なことが制約される中、新カリキュラムにおける1年次科目では楽しさを実感することができたことが満足度が高い一因ではないかと感じる。
③志願者減少による入学者が減少し1学年の定員割れが生じたことはかなり厳しい状態と見受けられる。学校の強みをアピールして学生確保に取り組むことが喫緊の課題である。
④ICT環境が充実していて効果的な教育が行われている。さらにWi-Fi環境の整備を進めて充実を図ると他校との差別化となり学校のアピールポイントにできるのではないか。
⑤学会・研修会というカタチにこだわらず交流会等いろいろな方法を取り入れて、工夫した教員育成を考える必要がある。慈恵3つの看護専門学校が連携できるという強みを生かすとよいのではないか。
⑥アンケートの仕組みとして低評価をマークした際は、その理由を明記する欄を設ける等して評価精度の向上が図れるとよい。

5.最終評価結果

学校運営に関する自己評価、学校関係者評価を受け、最終評価として検討すべき課題は以下の通りである。
①慈恵の強みを生かした学修環境の充実
②他校にはない特長と魅力を打ち出した募集活動の強化と入学生定員数の確保
③教職員育成のための研修等の充実
④教職員の業務整理と役割分担の明確化

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