2020年度学校運営評価結果

1.目的

学校教育活動の全般において、その質の向上に向けて改善策を講じる事、また学校の設置目的を達成するため行う。

2.学校運営評価

1)実施期間
  2021年3月22日~3月31日

2)集計日
  2021年4月1日

3)評価対象
  23名(提出率100%)

4)実施方法
  「学校運営評価尺度」を用い、全教職員(23名)を対象に各自が自己評価したものを集計した。「学校運営評価尺度」は、Ⅰ.学校運営、Ⅱ.教育課程・教育活動、Ⅲ.入学・卒業対策、Ⅳ.学生生活への支援、Ⅴ.管理運営・財政、Ⅵ.施設設備、Ⅶ.教職員の育成、Ⅷ.広報・地域活動の8カテゴリー161項目の5段階順位尺度から成っている。

5)評価結果

評価項目 Ⅰ.学校経営 Ⅱ.教育課程・教育活動 Ⅲ.入学・卒業対策 Ⅳ.学生生活への支援 Ⅴ.管理運営・財政 Ⅵ.施設設備 Ⅶ.教職員の育成 Ⅷ.広報・地域活動
2020年度 3.8 3.8 4.0 4.3 3.8 3.7 3.4 3.2

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評価結果グラフ

6)項目毎の評価総括(評価項目の評価の視点が3.5以下について)

Ⅰ.学校経営
慈恵大学の事業計画をもとに部門目標を意識しBSCを作成した。各自前年度の課題も意識し学校運営に取り組んだ。評価項目の評価点が低い中長期目標の明確化が課題であり、今年は共有して評価ができるよう明文化を図ることとしている。

Ⅱ.教育課程・教育活動
カリキュラムは新型コロナウィルスの感染拡大により、学習の就学保障のため、慈恵大学の支援によりe-learningを導入し、年度で履修しなければならない単位を修得できるように整えた。
実習環境の整備については、例年評価点が低い。外部施設に対しては改善を申し入れてはいるが中々実現しないことが現状である。直ぐに対応は難しいが継続して申し入れをしていく。
退学者数を減らす対策の一つとして、より質の高い実習指導体制を整えるために、指導者と教員が参加する学習会が必要と考え、企画していく。

Ⅲ.入学・卒業対策
看護師国家試験の合格は100%であった。しかし毎年、進路変更をしていく学生が5%おり減る傾向にない。今後、学生の動向や特徴に配慮した対策が必要であると考える

Ⅳ.学生生活への支援
在校生に対して就職支援の一環として情報提供の項目の評価点が低かったが、慈恵大学の附属病院だけでなく、外部施設の状況についても個々に提供していが、教員間の認識の違いによって低いことがわかった。

Ⅴ.管理運営・財政
コロナウィルスの感染予防対策のために急遽学校設備を整えていく必要があったが、予算内で整え、必要な教材教具も購入できた。
 危機管理体制の整備として、学校施設内に防犯カメラを設置することができた。災害対策については3学年合同の防災訓練は出来できず、防災についてのマニュアルの確認を各学年で行った。その他のパワーハラスメントの対策や防犯・交通安全講習会などの取り組みは出来ていなかったため次年度取り組みたい。

Ⅵ.施設設備
講堂の天井が吊り天井であることが判明したため、今後計画的に修繕していく。次年度は感染予防対策は引き続き行う。また改正カリキュラムの運用に伴いICT教育に向けた通信環境を整えていく。

Ⅶ.教職員の育成
オンデマンド型の研修・学会が多く企画され、教員全員が参加し自己研鑽に努めた。次年度は職場内の研修を企画し、教育の質の向上に取り組んでいく。

Ⅷ.広報・地域活動
広報活動は、従来通りの方法で活動することは困難だったが、webオープンキャンパスの企画などで対応した。ホームページの更新は随時行っていたが、教職員全体に伝わっていないことがあったので周知していく必要がある。
ICLSで地域消防の指導協力を受けるなど交流があり、広報に繋がった。しかし地域への広報、貢献、奉仕活動については、地域活動に関連した情報を収集し、貢献活動に力をいれたい。

3.学校関係者評価者

2名の学校関係者評価者より頂いた意見を以下にまとめる。

1)総体的には問題なく指摘事項はなかった。委員から3点の質問事項があり助言を得た。
①遠隔授業の今年度の状況について
昨年度に引き続き、対面授業と遠隔授業を併用して実施しており、カリキュラムは予定通り運用できていることを説明した。委員から、千葉県はインターネット環境が全体的に整っていないことが現状で、学生の学習を継続して学べる環境を整えていくことは必要であるとのご意見だった。

②実習施設の環境整備について
実習環境として点数が低いのは、学生控室やカンファレンスの場所の環境整備が整えられていないとのことだった。実習施設の設備を整えることは、現存する施設の調整であるため、難しいところがあるが、継続して要望を伝えていく必要があるとのご意見だった。

③退学者の退学理由について
退学理由について説明し、委員より看護職以外の職業選択で進路変更する理由はどの看護師養成所も多い理由の一つである。初期の段階で指導者・教員が、学生が使命感をもつ体験が出来るよう指導することが必要であると、共通認識をもった。

2)全体的に昨年度より評価点が低くなっているのは、一般的にアンケート調査の回数を重ねていくと年々厳しくなる傾向にある。評価点が低い項目は、評価項目の詳細を共通理解していくことや、何を基準に評価したかが分かるような工夫をすることも改善点につながるとのご意見だった。

4.最終評価より抽出された課題

学校運営評価自己評価、学校関係者評価を受け、最終評価としての今後の課題は以下の通りである。

1)学生の安全を守り、新型コロナウィルス感染症の影響を最小限にし、カリキュラムが順当に実施できるように取り組む。
2)実習施設の環境を整えるよう努力していく。また校舎の老朽化による設備の整備に努める。
3)教員と臨地実習指導者が参加できる研修会を企画し、実習指導体制を整える。
4)本校ができる地域への貢献、奉仕活動の参加に努める。
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