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カリキュラム詳細

医学総論I〜VI

 医学総論では医に関する諸問題、即ち医学、医療、看護、保健、福祉、安全管理などについて考えるとともに、医学・医療が自然科学のみでなく、人文・社会科学などを含んだ実践的総合科学であることを強調します。

 このコース内に早期臨床体験(Early Clinical Exposure)、福祉体験実習、重症心身障害児療育体験実習、地域子育て支援体験実習、在宅ケア実習、病院業務実習、高齢者医療体験実習、家庭医実習等が含まれています。プライマリケア・選択学外臨床実習、産業医実習では学外病院での幅広い診療実習も選択できます。また、卒前教育における研究参加の促進と研究医の養成を目的として、平成27年度より全学年の選択科目にユニット医学研究を設置しました。学生時代から医学研究を行いたい学生が、このユニットの単位を積み重ねることで、本学大学院の基礎医学系および社会医学系に進学する場合、大学院における種々の優遇措置を受けることができます。

総合教育

 人文科学、社会科学、日本語、数学のユニットから構成されます。開講科目を増やし、1クラス20〜30名編成で討論学習形式で授業が進みます。このコースでは、人間性や倫理的判断力を養うとともに、患者さんを一人の人間としてその文化的・社会的背景を理解し、それを医療の現場に活用できる能力(包括的医療の実践者)を養成することを目的としています。また、グループ討論学習という生涯学習にとって最も重要な学習技能の基礎も身につけます。

生命基礎科学

 生命現象を理解するための自然科学(生物学、物理学、化学)の統合カリキュラムです。生命の物理学、生体分子の化学、細胞の生物学を学びます。1年生前期には、これらのユニットを学習するためのサポートとして、自然科学入門演習というユニットを用意しています。高等学校までの教育で不足している分野の補習を行いながら、臨床医学の基盤をなす自然科学を理解しやすいようにカリキュラムが組まれています。

外国語I〜IV

 1年生から4年生まで横断的にコースが組まれています。1年生では一般英語と初習外国語、2年生以降では一般英語と医学英語が組まれています。英語教育は少人数クラス編成(10名程度)で行われ、学生の能力に合った学習を行います。3年生以降では、医学の代表的な教科書、医学雑誌を医系教員とともに講読したり、臨床場面を想定した医療英会話の演習をしています。グローバルスタンダードとしての英語力を身につけます。

基礎医科学I・II

 2年生前期の基礎医科学Iでは分子生物学、代謝、ホメオスターシス、運動器系の構造と機能などを、2年生後期の基礎医科学IIでは人体を構成する器官系の正常機能と構造を統合的に学びます。各器官系の機能を学びながら、その器官の肉眼的構造と組織学的構造を学習できるようにカリキュラムが組まれています。

臨床基礎医学

 このコースでは個体という概念を学びます。コース基礎医科学IIで器官系について学習した知識をつみ上げ、病態学を介して人体を器官系の有機的結合、即ち個体として理解します。3年生前期の臨床基礎医学Iでは、主に病態を、後期の臨床基礎医学IIでは、感染症、免疫学をテーマに基礎医学と臨床医学の連携のなかで学びます。コース内にある症候学演習は、問題解決型学習を導入するために設けられました。将来のカリキュラムの主流と考えられているものです(テュートリアル)。学生がスモールグループで、能動的に基礎医学の知識を駆使し、臨床例を解析する教育プログラムで、これにより学生の論点抽出、論理力、自己学習・表現力を向上させることを目的としています。

医療情報・EBM I〜IV

 このコースでは将来、医師として科学的な臨床研究が行えるよう、疫学的手法を用いた研究計画の立案および解析方法を理解するとともに、優れた臨床研究の結果に基づいた最善の治療法を選択できるよう、疫学と生物統計学の基本を身につけます。

研究室配属

 基礎・臨床医学系講座、総合医科学研究センターなどに配属され、教員とともに研究活動を行い、共同研究者として過ごします。自然現象を正しく認識し、その現象を解析するための実験・観察方法を考え、データの信頼性、再現性を考察し、結論を出すことを体験します。このコースで身につけた問題解決能力、自己学習の方法は将来臨床医になった際にも役立つものです。

臨床医学I〜III

 4年生前期は、臨床実習開始前にあたります。4年生の臨床医学Iでは、機能・臓器別の統合講義、病理学各論実習、基本的臨床技能実習を有機的に組み合わせた統合カリキュラムが組まれています。 基本的臨床技能実習では、集中的に医療面
接、診療録作成、身体診察法、基本的検査手技とその結果の解釈、基本的臨床手技(採血、縫合、救急医学、治療総論など)を中心に、実技トレーニングを行います。4年生の夏に行われるOSCE(客観的臨床能力試験)と、CBT(Computer Based Testing)、病理学各論実習総括試験では、臨床実習開始前までに修得しておくべき必要不可欠な医学的知識や基本的技能・態度を総合的に理解しているかどうかを評価します。これら試験に合格して初めて臨床実習に進むことができます。

 4年生後期から5年生の前期にかけて行われる臨床医学IIは、全科臨床実習と集合教育の2つから構成されています。全科
臨床実習では、各診療科の診療現場の中で、これまで培ってきた知識と技能、態度を駆使し、病態、診断、治療までのプロセスを体得するとともに、チーム医療に加わり、その一員として、患者中心とした人間関係の築き方を学びます。集合教育では、臨床実習の間を縫って併行して行われます。臨床現場を経験することによって効果的な学習が可能となる診療科の講義、ならびに臨床実習を一層充実させるために演習形式で行われるテュートリアル、症候から病態へ、ケースカンファレンスなどが
行われます。

 5年生後期から6年生の前期にかけて行われる臨床医学靴蓮∋愼外紊隆篤弔里發函学生が主体となり患者さんとの関わり合いの中から臨床医学を学ぶ診療参加型臨床実習(クリニカルクラークシップ)です。1か月単位で10診療科をローテートしま
す。内科、外科、小児科、産婦人科、精神神経科を必須とし、他は国外を含め学生の意向で選択が可能となります。6年生の夏にはadvanced OSCEを実施し、一定以上の診療能力が習得されているかを評価します。6年生後期は今までの医学教育全体のまとめを行い、卒業に関わる試験が実施されます。
 【平成27年度4年生より上記、臨床実習拡充の新カリキュラムへ移行されております。】

社会医学

 社会医学では、個体−個体、個体−社会、個体−環境の相互作用としての医学を学びます。社会の中で生きている人間が疾患を持った時、その患者さんを地域社会と関連付けて考える能力を養います。このコースは臨床医学の講義の後に実施されます。疾患の知識を得た後、予防医学の知識とその実践の方法を身につけます。また、医学と社会の連携で重要な、法律的、倫理的問題についても学び、患者さんの人権を尊重する医師になる基盤を養います。

選択実習

 6年生前期の15週間は学生自身がカリキュラムを設計し、それを実践する選択実習というコースに入ります。附属病院の診療部、学外病院、海外の大学・病院での臨床実習、さらに学生によっては国内外の基礎医学研究施設での基礎研究や社会医学的フィールド研究を行うこともできます。姉妹校の英国ロンドンにある、Guy's, King's and St. Thomas's (GKT) School of Medicine には毎年3名が大学から奨学金を得て選択実習に行く制度があります。