■ 葛飾医療センターTOP

外科


2024年4月現在

外来担当医表 フロア案内へ 前に戻る

photo

診療部長:小川 匡市

診療スタッフ
診療部長 小川 匡市
診療医長 吉田 和彦、川瀬 和美
薄葉 輝之
医師数 常勤22名

診療スタッフの詳細はこちら

診療内容・専門分野


私たちは、確かな技術に裏打ちされた思いやりのある医療(サービス)を提供し、患者さんとの真の協力関係(パートナーシップ)の構築に努力します。患者さんにもたらす利益を第一に、日常の診療の質をいかに向上させるかという命題に真摯に向き合い、医療事故・過誤防止に関しても地道に取り組んでいます。 地域における中核病院のニーズに応えるために、専門性を高めながら、各部門が連帯し統合する外科ユニットで構築されています。また、他科との連携・コミュニケーションを潤滑に行ないフットワークの良い診療を目指しております。
具体的には、悪性腫瘍(がん)に対する集学的治療、救急患者さんへの対応、鼠径ヘルニアや肛門疾患などに対する標準的な外科治療などが柱になります。手術治療には、「患者さんに優しい」低侵襲(内視鏡)手術の積極的な導入を行っています。内視鏡手術に関しては慈恵医大独自の手術資格認定制度を設け、認定試験にパスした者しか術者になれないシステムになっています。また、手術適応も保険で認められたもの、および施設基準を満たしたものに限ることを原則とし、安全性を第一に行っています。
また、高齢化社会に対して、高齢者をリスペクトする医療を、きめ細やかに配慮し実践していきます。 小児外科領域においても積極的な外科治療を導入しております。詳しくは専門スタッフにご相談ください。


特色


消化器がん(食道がん、胃がん、大腸がん、肝胆膵がん)、乳がん、甲状腺がん、肺がんなどの悪性腫瘍に対しては、最新の情報と知識を反映し、最も効果的かつ安全と考えられる治療を提供するように努力します。患者さんの生命の延長の追求にとどまらず、合併症・後遺症をおさえ、入院期間を短くし、美容的な満足が得られることにも力を注ぎます。手術を行う外科医だけではなく、消化器内科医、内視鏡医、病理医、放射線治療医、看護師、ソーシャルワーカーなどを含む総合的な治療チームを組織し、初期治療から緩和まで、患者さんに最大の利益が得られる集学的治療を行います。
鼠径ヘルニアや痔核・痔瘻といった肛門疾患などに対する一般的な手術においても、専門家が最新で再発の少ない確実な手術を行います。虫垂炎や消化管の穿孔・出血などの緊急手術が必要とされる場合にも、速やかに手術ができる体制を整えています。
明確な主治医制度、厳格な手術資格(operative privilege 下記参照)、朝夕の申し送り、術前検討会や合併症症例検討会(Mortality & Morbidity Conference)の開催など、安全性を高めるシステムを導入し、患者さんに安心と幸福を提供するよう努力しています。


専門外来


以下に外来主治医の専門医取得状況、専門分野、手術資格を示します。当科では消化器外科、肝胆膵外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器外科、小児外科の専門外来を設置しています。診療日時など、詳しくは外来窓口でお尋ねください。


乳腺専門外来への紹介


乳腺専門外来のFAX予約は、乳がんの診断がついている、もしくは強く疑う患者様を御紹介下さい。 検診異常や2次検診が必要な患者様に関しましては、一般外来で対応させて頂きますので、一般外来のFAX枠で御紹介していただければ幸いです。
迅速に対応させて頂く為の変更でございます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承の程をよろしくお願いいたします。


診療スタッフ


診療スタッフ 専門 資格
診療部長/教授

小川 匡市
Masaichi OGAWA

photo

下部消化管外科

日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本臨床外科学会評議員
日本消化器がん外科治療認定医
大腸疾患外科療法研究会幹事

消化器癌治療研究会世話人
病院長補佐・客員診療医長/診療医長 吉田 和彦
Kazuhiko YOSHIDA
乳腺・内分泌外科
内視鏡手術

日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本乳癌学会専門医日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
American College of Surgeons 日本支部Secretary
日本臨床外科学会評議員
日本外科系連合学会評議員

日本ヘルニア学会理事・評議員
診療医長/輸血部診療部長兼任/教授 川瀬 和美
Kazumi KAWASE
乳腺・内分泌外科

日本外科学会専門医・指導医
日本乳癌学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
マンモグラフィー読影認定医(A判定)
日本臨床外科学会評議員

診療医長/准教授 薄葉 輝之
Teruyuki USUBA

肝胆膵脾外科

日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医
日本消化器がん外科治療認定医
日本臨床外科学会評議員
日本肝胆膵外科学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員

診療医員 浅野 久敏
Hisatosi ASANO
呼吸器外科 日本外科学会専門医・指導医
診療医員 石山 守
Mamoru ISHIYAMA

下部消化管外科

日本外科学会専門医
診療医員 今北 智則
Tomonori IMAKITA

下部消化管外科

日本外科学会専門医
日本癌治療認定医
日本PTEG研究会幹事
日本消化器外科学会専門医
日本大腸肛門病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医

診療医員

橋爪 良輔
Ryosuke HASHIZUME

下部消化管外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器がん外科治療認定医

診療医員

高野裕太
Yuta TAKANO

上部消化管外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器がん外科治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本腹部救急学会認定医

診療医員

岩瀬 亮太
Ryota IWASE

肝胆膵脾外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本肝胆膵外科評議員

診療医員 金森 大輔
Daisuke KANAMORI
小児外科

日本外科学会専門医
日本小児外科学会専門医

日本小児外科学会評議員
診療医員 中瀬古 裕一
Yuichi NAKASEKO
肝胆膵脾外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器がん外科治療認定医
インフェクションコントロールドクター
日本ヘルニア学会評議員
日本肝胆膵外科評議員
日本内視鏡外科学会評議員

診療医員 加藤 大喜
Daiki KATO
呼吸器外科 外科学会専門医
診療医員

福島尚子
Naoko FUKUSHIMA

上部消化管外科

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本臨床栄養代謝学会認定医
食道科認定医

診療医員 古謝 学
Manabu KOJA
下部消化管外科  
診療医員 原田 愛倫子
Eriko HARADA
呼吸器外科 日本外科学会専門医
診療医員 梶 睦
Mutsumi KAJI
下部消化管外科 日本外科学会専門医
診療医員 佐藤 和秀
Kazuhide SATO
上部消化管外科 日本外科学会専門医
診療医員 布施 喜信
Yoshinobu FUSE
乳腺・内分泌外科 日本外科学会専門医
マンモグラフィ読影認定医
レジデント 田地野 将太
Shouta TAJINO
   
レジデント 行木 綾乃
Ayano NAMEKI
乳腺・内分泌外科  
診療医員 高橋 澄加
Sumika TAKAHASHI
下部消化管外科 日本外科学会専門医

南かつしかネットワーク

地域における中核病院としてのニーズに応えるために、救急患者の受け入れや退院患者の後方支援など、下記の施設と相互に協力し、患者さん中心の医療提供を念頭に、ともに歩んでまいります。2022年度6月より鼠径ヘルニア手術に関しまして、金町中央病院の協力を頂きジョイント手術を施行させていただいております。 
足立共済病院、岩井整形外科内科病院、小澤病院、梶原病院、金町中央病院、亀有病院、亀有中央病院、亀有みんなのクリニック、嬉泉病院、坂本病院、勝楽堂病院、第一病院、高砂協立病院、東立病院、堀切中央病院、松江病院、山田記念病院(五十音順)


学会施設認定

  1. 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  2. 日本消化器外科学会専門医修練施設
  3. 日本消化器病学会認定施設
  4. 日本肝胆膵外科学会高度技能専門制度認定施設
  5. 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  6. 日本大腸肛門病学会認定施設
  7. 日本消化器内視鏡学会指導施設
  8. 呼吸器外科専門医関連施設
  9. 日本乳癌学会認定施設
  10. エキスパンダー実施施設
  11. インプラント実施施設
  12. 小児外科学会教育関連施設


対象疾患


当科で取り扱う代表的な疾患は以下の如くです。

消化器外科
上部消化管:食道がん、胃がん、GIST、胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など
下部消化管:大腸がん、直腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸憩室症、肛門疾患など 肝胆膵:肝臓がん、膵臓がん、胆嚢がん、胆管がん、乳頭部がん、脾腫瘍、胆石、総胆管結石など 呼吸器外科:肺がん、縦隔腫瘍、気胸など

乳腺・内分泌外科:乳がん、甲状腺がんなど

小児外科:鼠径・臍ヘルニア、停留精巣、尿膜管遺残、漏斗胸、胃食道逆流症、膀胱尿管逆流症、包茎など

高齢化社会に向け、直腸脱、COPD気胸等の特徴ある疾患に対しても積極的に手術治療を導入しております。


緩和ケア


当科では癌末期患者に対する緩和ケモも行っています。
認定看護師、薬剤師、栄養士、検査技師、MSWと十分にミーティングを重ねた上で患者に最適と思われるケアを行うとともに、近隣の在宅緩和専門クリニックとも密に連携を取り、在宅緩和ケアを積極的に取り入れております。


患者数・症例数・生検数・手術数・治療成績等


患者数・在院日数(過去5年分)

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
外来患者数(人) 32,309 30,130 33,912 33,473 31,449
初診患者数(人) 2,106 1,742 1,905 1,830 1,690
新入院患者数(人) 1,789 1,604 1,646 1,682 1,646
平均在院日数(日) 11.5 10.6 11.6 10.5 11.1

手術数(過去5年分)

2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
総手術件数 1,145 1,025 1,134 1,118 1,063
全身麻酔件数 941 824 942 939 917
消化管
 食道がん(鏡視下) 3(3) 2(2) 2(2) 0 1(1)
 胃がん(鏡視下) 50(34) 31(22) 48(34) 40(37) 34(30)
 大腸がん(鏡視下) 143(116) 152(129) 151(109) 129(104) 137(124)
 虫垂切除(鏡視下) 62(61) 47(43) 58(55) 47(45) 61 (60)
 腹壁・鼠径ヘルニア(鏡視下) 130(10) 82(4) 105(3) 89(16) 71(33)
肝胆膵
 肝切除(鏡視下) 28(0) 12(3) 28(11) 34(14) 25(15)
 膵切除(鏡視下) 23(0) 20(3) 24(1) 31(6) 34(8)
 胆嚢摘出(鏡視下) 85(68) 50(42) 81(68) 90(82) 57(49)
 肝胆膵高難度手術 36 22 32 40 44
呼吸器
 肺がん(鏡視下) 46(38) 69(58) 66(48) 55(45) 62(58)
 気胸(鏡視下) 30(30) 31(31) 21(21) 28(28) 33(33)
乳腺・内分泌
 乳がん(温存) 152(95) 157(108) 150(79) 179(90) 154(94)
 甲状腺手術 10 7 2 1 1
小児外科(鏡視下) 87(53) 77(38) 95(49) 91(53) 84(45)

主な医療機器・設備


内視鏡手術器具、内視鏡手術用ハイビジョンモニター、乳がんに対するセンチネルリンパ節生検に必要な器具


救急、時間外診療の対応


当院の24時間救急体制と連動して、救急患者さんへの対応、必要な場合には緊急手術を行うことができる体制を整えております。


専門医制度と連携したデータベース事業について


当院は、患者さんにより適切かつ最善の医療を提供するために、外科系の専門医制度と連携したデータベース事業、一般社団法人National Clinical Database (NCD)に参加しております。
詳しくはNCDホームページをご参照ください。何卒、ご理解ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。