当科では頻度が高い白内障、緑内障はもとより、加齢黄斑変性、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜色素変性、錐体ジストロフィさらに、角結膜疾患・眼瞼疾患に至るまで広範囲に診療しております。また、神経眼科・ぶどう膜炎疾患も専門医が診療しております。なお、ご紹介いただきました患者さんに対しましては、迅速に対応できる体制をとっております。
手術日は月曜午後、水曜1日、金曜午後で、白内障手術を中心に緑内障手術、硝子体手術、網膜剥離手術、羊膜移植を含む眼表面手術、眼瞼外眼部、抗VEGF薬の硝子体注入術などさまざまな手術に取り組んでおります。また、白内障手術や外眼部手術に関しては、日帰り手術や1泊入院手術も行っております。
白内障 |
白内障手術の待ち時間は、時期によって多少異なりますが1ヶ月程度です。最新の小切開超音波乳化吸引術+折りたたみ眼内レンズ挿入術を行っており、術後視力は大変良好です。ご希望・必要に応じて、乱視矯正や保険適応範囲内の二重焦点の眼内レンズを挿入しております。緑内障の点眼加療を行っている患者さんに対しては、低侵襲緑内障手術として、iStent inject Wというインプラント挿入の同時手術を行っています。 |
網膜剥離 |
迅速に手術が行われる体制を整えており、良好な復位率を得ています。 |
糖尿病網膜症 |
蛍光眼底造影において早期診断を行い、適切な時期にレーザー光凝固を施行し、また進行した網膜症については専門の術者が硝子体手術を施行しております。 |
加齢黄斑変性症 |
専門医が抗VEGF薬(ルセンティス、アイリーア、ベオビュ)の硝子体注入をおこなっております。効果不十分なケースでは、抗VEGF薬と光線力学的療法の併用療法を行っています。 |
黄斑浮腫 |
専門医が抗VEGF薬(ルセンティスやアイリーア)の硝子体注入をおこなっております。 |
緑内障 |
良好な視機能維持のために治療法を検討し、手術適応があれば適切な手術法(低侵襲緑内障手術,濾過手術,チューブシャント手術)を選択します。 |
神経眼科疾患 |
神経眼科の専門医が診断を行い、治療法を検討しております。視神経炎に対するステロイドパルス治療や視神経脊髄炎(抗アクアポリン4抗体陽性)に対する血漿交換療法などを行っています。視神経炎でステロイド治療が効果不十分な場合、免疫グロブリン療法を行っています。眼瞼痙攣にボトックス治療を行っております。 |
ぶどう膜炎 |
内因性ぶどう膜炎(ベ-チェット病、原田病、サルコイドーシス)に対しては、ステロイド治療に加え生物学的製剤・抗TNF-α抗体製剤(レミケード、ヒュミラ)による治療を行っています。感染性ぶどう膜炎に対しては、前房水を用いた網羅的PCR法により9種類の病原体の有無を検索し、的確な治療を行っています。 |
眼表面疾患 |
羊膜移植を行っており、再発翼状片手術や難治性角膜びらんに対応しております。保存角膜による角膜移植も可能で、角膜穿孔や周辺部角膜潰瘍、角膜デルモイドなどに対応しております。その他、初発翼状片や結膜弛緩症、眼窩脂肪ヘルニア、涙点閉鎖など眼表面小手術のほとんどに対応しております。角膜変性疾患の診断と治療の相談にも対応しております。 |
眼瞼疾患 |
眼瞼腫瘍摘出術、眼瞼下垂、眼瞼内反手術など行っております。 |
ロービジョン |
視覚障害者手帳申請、難病申請、障害年金申請、遮光眼鏡、拡大鏡、ロービジョンケアのアドバイスを行っています。 |
遺伝性網膜疾患 |
杆体と錐体を分離した網膜電図、遺伝カウンセリング、遺伝子診断を実施しています。 |
遺伝性視神経疾患 |
レーベル視神経症および常染色体優性視神経萎縮の遺伝子診断を実施しています。 |
セカンドオピニオン |
網膜色素変性、黄斑ジストロフィなどの難病に対して受けつけます。過去に網膜色素線条に合併した脈絡膜新生血管に対する治療、Stargardt(スタルガルト)病の治療の現状などの実績があります。 |
フルオレセイン・インドシアニングリーン蛍光眼底造影検査、超音波検査、ゴールドマン視野検査、ハンフリー視野検査、網膜電図検査、両眼視・斜視検査、光干渉断層計(OCT)、前眼部OCT、OCT angiography、前房水・硝子体液を用いた網羅的PCR法、遺伝性網膜・視神経疾患に対する網羅的遺伝子解析(本院と連携)、多局所網膜電図・黄斑部局所網膜電図検査(本院と連携)
レーザー光凝固、YAGレーザー、白内障・硝子体手術装置、蛍光眼底造影造影装置、超音波検査装置、ゴールドマン視野計、ハンフリー視野計、網膜電図検査装置、両眼視・斜視検査、光干渉断層計(OCT)、前眼部OCT、OCT angiography、レーザースペックルフローグラフィー(LSFG)