教育について

幅広い知識・確固たる技術・豊かな感性をもつ者として

教育理念

ナイチンゲール像 M.E.リード

本校は、1885年(明治18年)創始者高木兼寛がナイチンゲール看護婦学校に範を得て、「つねに人びとの幸を願いそのために献身する」という慈恵の精神に基づき、看護教育を開始した、わが国最初の看護師教育機関です。

以後、一貫して社会に貢献できる看護実践者を育成しています。

教育にあたっては、専門職として必要な知識・技術を身につけ、教育所開設当初より大切にしてきた、品位、礼儀、辞譲、温和な態度で対象である人間を尊重した看護を実践できる看護師を育成します。慈恵の看護教育を受けた看護師は、社会のニーズに応じて医療施設のみならず在宅および保健福祉分野に貢献できる専門職として人々の健康に 寄与します。

教育目的

慈恵の精神に則り看護に関する専門教育を行い、人間性の涵養につとめ社会に貢献できる有能な看護師を育成することを目的とする。

教育目標

  1. 人間の存在を尊重し、人間の理解を深めるための能力を養う
  2. さまざまな人々と人間関係を形成するコミュニケーション能力を養う
  3. あらゆる人々の健康状態に対応した看護を実践する基礎的能力を養う
  4. 保健・医療・福祉を総合的に理解し、多職種と連携・協働できる能力を養う
  5. 豊かな人間性を養い、社会人として良識ある態度を形成できる
  6. 専門職業人として看護を探求する姿勢を養う

アドミッションポリシー

慈恵の看護専門学校は、卒業時の到達目標を達成できる学生として、入学時には次のような人材を望んでいます。
  1. 慈恵の精神に共感し、看護実践に取り組む意欲がある人
  2. 目標に向かって自ら学び続けることができる人
  3. 他者の意見を聞き、自分の意見を伝えて信頼関係を作ることができる人
  4. 看護を学ぶために必要な基礎学力を持ち学習することができる人
  5. 人に対する関心と思いやりがもてる人
  6. 誠実で良識ある行動ができる人

カリキュラムポリシー

慈恵の看護専門学校は社会のニーズに応じて医療施設のみならず在宅および保健医療福祉分野に貢献できる専門職を育成している。教育課程は、教育理念、教育目標、卒業時の到達目標(ディプロマ・ポリシー)に基づいて、「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」で構成する。
  1. 基礎分野と専門基礎分野は、専門領域を学ぶ上で土台となる。専門領域の基礎看護学を核とし、あらゆる対象、健康の段階、療養の場の看護を展開でき3年間で修得すべき能力を養う為に必要な学習の順序性を考え、さらに看護基礎教育と卒後教育の橋渡しとなるようカリキュラムを構成し、配置する。
  2. 低学年時からグループ討論、演習、実習を多く取り入れ、反復と応用、体験を繰り返せるような組み合わせで配置する。
  3. アクティブラーニング、シミュレーション学習、ロールプレイ学習など、知識だけでなく体験を通して学べるような教育方法を積極的に取り入れる。
  4. 日常的な体験を通して、さまざまな人々と人間関係を形成するコミュニケーション能力を養えるような機会を提供する。
  5. 豊かな人間性と、人に対する関心と思いやりをもち、誠実で良識ある行動ができるよう教科内に留まらず、学校生活のすべての場面を学びの機会とする。
  6. 科目目標の達成度は、多様な評価方法を用いて総合的に評価する。

コンピテンシー(必要とされる能力)

慈恵の看護専門学校は、卒業時の到達目標を達成できる学生として、入学時には次のような人材を望んでいます。

感じる力:
 人間に対する心のこもった関心と思いやりを持ち、お互いの言動の意味と考えを認知・共感する力、他者の立場に立つ力、他者の考えや感情を知る力、自己の想像力

人とかかわる力:
 自分の感じていることや行動傾向を知り、他者の感情や考え方、おかれている立場を理解する力である。また、他者の思いに傾聴および共感しながら自分の考えを正確に伝える力である。感じ取る力・聞く力・伝える力・内省する力

ケアする力:
 看護に関する知識と技術を有し、臨床の場で活用し、実践する経験を通して看護観を育み、問題解決の能力や臨床判断能力を養い看護を実践する力

協働する力:
 チーム医療に携わるうえで目的を達成するために他者に応援を求める力、自分及び他者の役割を知り、協力し合う力、交渉力、調整力である。

学び続ける力:
 生涯にわたって専門職としてより質の高い看護を目指して自律的に最新の知識・技術を学び続ける力である。

ディプロマポリシー

  1. 人間を統合された存在として幅広く理解できる
  2. 看護の対象者との信頼関係を形成するためのコミュニケーションができる
  3. 豊かな人間性を備え社会的規範を理解し行動できる
  4. 科学的根拠・倫理に基づきさまざまな健康状態に応じた看護を実践する
  5. 保健・医療・福祉システムにおける看護と多職種の役割を理解し連携・協働できる
  6. 生涯にわたり継続して専門的能力を高めていくことができる
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