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熱帯医学・医動物学

スタッフ
教 授 嘉糠 洋陸
准教授 石渡 賢治
講 師 熊谷 正広
研究内容
 熱帯医学・医動物学は、主に動物性病原体による感染症をその研究対象とする。これらの感染症には、マラリアや赤痢アメーバなどの千万から億単位の感染者を持つ疾患、またはトキソプラズマによる日和見感染寄生虫症などが含まれる。これらの病原体は患者体内のみならず、自然界や媒介する節足動物の体内において固有のライフサイクル(生活環)を持っており、複雑な増殖・分化の過程を経て、新たな患者を生み出す。これら動物性病原体の生存戦略は、いま現在も変貌を遂げつつあり、それは同時に多様な生命現象の宝庫でもある。
 熱帯医学・医動物学における研究の大きな狙いは、寄生虫と患者、媒介節足動物間に介在する相互作用を分子生物学的に理解することである。具体的には、消化管寄生虫に対する粘膜免疫の発現、赤痢アメーバの増殖と分化の分子機構、マラリア感染における異常ヘモグロビンの作用解析、寄生虫の環境適応機構、マラリア媒介蚊と共生微生物との相互作用等を研究課題として実施 実施 している。またフィールド研究として、西アフリカのマラリア流行地域において、迅速簡便診断技術 技術 の応用およびマイクロ栄養環境の制御による感染予防法の開発等を、海外研究機関と共同で進めている。本講座では、正確な知識と理解を背景に、深い洞察力と自由な発想・想像力をもって寄生虫感染症の制圧に向けた研究を展開している。このような姿勢に賛同する若手研究者の参加を期待している。
研究課題
1 消化管寄生虫に対する粘膜免疫の発現機序と分子機構
2 ダニ感染防御におけるIgE、マスト細胞、好塩基球の関与
3 節足動物における感染症媒介能(コンピテンシー)の分子遺伝学的研究
4 寄生虫の環境適応システムの分子基盤
5 寄生虫感染宿主の感染代謝インフォマティクス
6 寄生病原体の迅速・簡便な“遺伝子診断”技術 技術 の開発
7 ヘモグロビン異常症とマラリア抵抗性の分子遺伝学的相関解析
8 赤痢アメーバの増殖と分化に関する分子メカニズムの解析
9 寄生胞膜に着目した肝内型マラリア原虫-宿主間相互作用の解明
10 マダニの宿主認識機構とSFTSウイルス伝播能力の解析
教育目標
 医動物学と熱帯医学を通して科学することと人類の福祉に貢献することについて見識を養う。
到達目標
1 新たな概念を提示できる独創的な研究を自力で考案し遂行できる。
2 忍耐強い実験や調査で得られた結果の慎重な分析および多角的解釈ができる。
3 論文や講演の内容を理解し、その意義および問題点を明解に表現し討論できる。
4 英語による適切な構成の論文が書け、口頭発表ができる。
5 年に1 回以上学会発表をする。
 

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