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教 授 |
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大橋 十也(所長・兼任)
佐々木 敬(副所長) |
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臨床医学研究所は、2000年4月に附属柏病院の敷地内に設立された。当研究所では開所以来、臨床に源を発した疑問点を、基礎的応用研究により解決し、その答えを臨床の場に戻していくというコンセプトを常に念頭におき、難治性疾患の病因解明や診断・治療に結びつく先端的な医学研究を行っている。
具体的には、動脈硬化などに関する研究が行われ、この分野の知識の積み上げと先鋭化した解析技
術が準備されている。また、ナノテクノロジーを融合した次世代治療法の開発、樹状細胞を応用したがん免疫療法の開発、分子標的治療薬の感受性試験および治療効果の検討など、がんの新規治療法の開発を目的とした基礎的研究も行われている。新たに、ダイオキシン分子がAh Recepterを介した後のインスリン遺伝子発現の制御系の解明など多角的研究が進められている現在、平成23年に最先端・次世代研究開発支援プログラム研究開発支援プログラム(公募:内閣府)に採択され、これまでの産業技術研究助成事業(NEDO開発機構)と併せて実施している。
その他、極微量生体ガスを応用したセンシングや病態解明などの幅広い領域での研究が行われている。
これらの研究活動は、上記の専任教員1名、兼任教員1名のほか、柏病院に所属する教授3名を含む臨床教員数名が一般研究員として登録して行っており、忙しい臨床の合間に実験を重ねている。
当施設では積極的に大学院生を受け入れており、現在2名の大学院生が研究を行っている。さらに学外の研究者も共同研究者として関与されている。 |
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大学院生が臨床医学研究所で研究を希望する場合は、各講座に派遣後、派遣科の主任教授より再派遣の旨を大学院委員会に申請し研究を行なうことになる。また、所属講座等から一般研究員登録を行った上で機器・設備等を利用することも可能である。 |
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当研究所では、細胞生物学や分子生物学での汎用の研究設備に加え、「共焦点レーザー顕微鏡」や「蛍光実体顕微鏡」などの生体構造を特定できる観察システムや「CCDカメラ付画像解析装置」をはじめとする蛋白分析システムといった、分子生物学レベルでの研究に有利な設備を保有している。その他、超遠心機、細胞分離装置(autoMACS、FACS)、分子生物関連機器(定量PCR、エレクトロポレーションシステム、動物実験用高感度マイクロイメージング装置、他)、ケミルミネッセンス測定装置、動物実験機器(動物用X線照射装置、動物用エコー、動物実験用高感度マイクロイメージング装置、他)、X線フィルム現像装置、レーザーゼーター電位計、半導体レーザー装置(665、670nm)などの機器が設置されている。また、クリーンベンチが目的別に7台設置されているほか、研究所内には、マウスからウサギまでの実験が可能となる実験動物研究施設があり、細胞から個体レベルまで総合的見地からの研究が可能となっている。また、平成22年度から自動核酸精製装置(MagNA Pure)が搬入された。 |
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