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小児外科

診療スタッフ 診療フロア
診療医長 吉澤 穣治
芦塚 修一
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医師数 常勤5名

診療内容・専門分野

外科の病気(外科学講座のページ)

小児外科では、手術の安全性を重視しています。麻酔においても小児麻酔の専門医が麻酔を行っています。小児外科手術は、日本小児外科学会・日本外科学会の専門医・指導医、そして日本内視鏡外科学会の技術認定医が担当していますので、ご家族が安心して手術を受けて頂けると考えています。

腹腔鏡や胸腔鏡手術が従来の手術よりもすぐれた手術方法であるといわれていますが、病気によっては、従来の手術方法がよいものもあります。当科ではその点を詳しくご説明して、手術方法を決定しています。

【対象年齢】

診療対象年齢は、新生児(胎児)から中学生までです。

【対象疾患】

消化器疾患を中心に頸部から胸部疾患(心臓を除く)や皮膚軟部組織の疾患および小児の泌尿器疾患や婦人科疾患などが対象となります。

【日常よく見られる疾患】

鼠径ヘルニア

 手術件数が最も多い対象疾患は、鼠径ヘルニアです。鼠径ヘルニアは自然に治ることはありません。また、こどもが大きくなるまで手術を待つことはかえって陥頓の危険があり、見つかった時点で早めの手術が必要です。
 超音波検査を用いて診断精度を高め、手術は傷あとが残らない腹腔鏡での手術をおこなっています。

停留精巣

 最近停留精巣の手術が増加しています。精巣の位置異常は、精巣の発達に大きく影響を及ぼします。診断は容易ではなく、停留精巣が疑われた場合には、是非当科を受診してください。腹腔内精巣に対しては、腹腔鏡を用いた手術を行っています。

尿膜管遺残症

臍部の痛みがあり、臍から膿(うみ)がでる症状があったときには、尿膜管遺残症の疑いがあります。従来の手術方法は下腹部を大きく切開するために、術後の痛みが強く、長い入院期間が必要でした。当科では、痛みが少なく、術後2日で退院可能な腹腔鏡手術を行っています。

膀胱尿管逆流症

 膀胱尿管逆流症は、高熱をともなう尿路感染があり、治療をしないと腎臓の機能が低下する病気です。当科では日帰りでデフラックスという薬を注入する非常に低侵襲な治療を行っています。逆流の非常に強いGradeVでも、この治療法で治癒しています。

漏斗胸

小児から成人までの胸郭変形(漏斗胸)の治療を行っています。胸腔鏡を用いて、安全に出血をきたすことなく金属製のプレートで陥凹部を持ち上げる傷の目立たない治療法です。 (詳しくは、母子センター胸郭変形外来のホームページをご参考ください)

【診療医師】

吉澤穣治: 小児外科全般・小児内視鏡外科
日本小児外科学会指導医・専門医、日本小児血液がん学会(小児がん認定外科医)、日本内視鏡外科学会技術認定
(消化器外科・小児外科)
芦塚修一: 小児外科全般、小児内視鏡外科
日本小児外科学会専門医
日本内視鏡外科学会 技術認定(小児外科)
平松友雅: 小児外科全般
日本外科学会専門医
馬場優治: 小児外科全般
金森大輔: 小児外科全般

特色

特殊検査・先進医療

先天性呼吸障害に対する横隔膜ペーシングの研究

小児救急における緊急度判断支援ツールの開発を厚生労働省の研究班としておこなっています。
また、その成果をNTTdocomoと共同で無料でダウンロードできるアプリケーションを配信しています。
Menu119・My SOS

主な医療機器・設備

鏡視下手術用ハイビジョンカメラ
ECMO (Extracorporeal membrane oxygenation)
PCPS (Percutaneous cardiopulmonary support)
HFO (High Frequency Oscillation)

診察情報

東京慈恵会医科大学・外科学講座ホームページ

膀胱尿管逆流症

専門医制度と連携したデータベース事業について

当院は、患者さんにより適切かつ最善の医療を提供するために、外科系の専門医制度と連携したデータベース事業、一般社団法人National Clinical Database (NCD)に参加しております。
詳しくはNCDホームページをご参照ください。何卒、ご理解ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。