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ペインクリニック(pain clinic)とは痛み(pain)の診断・治療を専門とする診療科(clinic)の事です。慢性や急性の痛みの原因を明らかにし、最適な治療プランを作成・実施して、痛みを治療する科です。
ペインクリニックというと神経ブロック療法が有名です。確かに、神経ブロック療法は痛みに対して有効な治療方法ですが、万能ではありません。また、他の治療法と組み合わせることで、神経ブロック療法の効果をより引き出せる場合もあります。
当科では、神経ブロック療法だけでなく、薬物療法、運動療法、心理療法などを組み合わせて、様々な痛みに対処していきます。また、大学病院の利点を生かし、必要に応じて神経内科、整形外科、精神科、リハビリテーション科など、他の専門科と密接に協力しながら痛みを治療します。
対象となる疾患には次のようなものがあります。
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頭痛(片頭痛、緊張性頭痛など)
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各種神経痛(三叉神経痛、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、坐骨神経痛など)
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脊椎疾患に関連する痛み(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症など) |
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急性帯状疱疹 |
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ケガや手術後の慢性の痛み(乳房切除後疼痛症候群、開胸術後疼痛症候群など) |
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難治性慢性疼痛症候群(線維筋痛症、複雑性局所疼痛症候群(CRPS)、筋筋膜性疼
痛症候群など) |
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慢性腰痛症 |
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末梢血行障害(バージャー病、閉塞性動脈硬化) |
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など |
また、神経ブロック療法が有効であると考えられている顔面神経麻痺・突発性難聴や、ボツリヌス菌抽出要素注射による顔面痙攣・痙性斜頸の治療もおこなっています。
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| 神経ブロック療法や鎮痛薬などの通常の治療法では効果が少ない慢性の痛みを難治性慢性疼痛と呼びます。当科ではこの難治性慢性疼痛を中心に、「オペラント条件付け認知行動療法」を基礎とした治療をおこなっています。これは北原医師が、アメリカ合衆国のシアトルにあるUniversity of Washington Multidisciplinary Pain Center(ワシントン州立ワシントン大学集学的痛み治療センター:世界で初めて設立された痛み治療センターです)に留学して学んできたものです。この療法は、痛みだけを治療しようとするのではなく、長期間痛みに悩まされてきた患者の方々を全人的に診る方法論で、本学建学の精神である「病気を診ずして、病人を診よ」と一致しています。
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| 筋肉内刺激法(IntraMuscular Stimulation:IMS):カナダ人の医師Dr. Chan Gunnが開発した治療法で、北原医師がアメリカ留学中にDr. Gunnから直伝を受け、日本に紹介しました。解剖学の知識に基づいたトリガーポイント治療の一種で、東洋医学の鍼治療に用いる針を使用します。痛みの大きな原因にも関わらず、しばしば見過ごされている筋肉由来の痛み(筋筋膜性疼痛:myofascial pain)の診断・治療に有効です。
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・スーパーライザー治療器
・キセノン光治療器
・低周波治療器
・高周波治療器
・温灸器
・レントゲン透視室 |
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■外来患者数:延べ約550名/月
■病床数:1床(ただし、原則として入院加療は行なっておりません)
■東洋医学治療:延べ180人/月
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| 水曜日(午前中):東洋医学(鍼灸・漢方) |
| 金曜日(午前中):線維筋痛症 |
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【初診時の注意事項】
当科は原則として完全予約制です。予約外で来院された場合は、状況によっては後日に再診となる場合もあります。診療時間内は常時救急に対応できる体制を取っておりますが、緊急性の極めて高い場合を除いて、予約されている方を優先させていただきます。
時間外には、ペインクリニック担当医による当直制度はおこなっておりませんので、麻酔部の当直医が対応し、応急処置をおこないます。
難治性慢性疼痛はほとんどの場合が複雑な経過をたどっているので、診察に十分な時間が必要です。病状によりますが、初診時には最低でも2時間から3時間程度はかかりますので、十分な時間の余裕をみていらしてください。
現在受診中の医療機関からの紹介状は原則として必要です。痛みの治療には関係なくても、薬剤の飲み合わせや、治療内容が影響することがあるため、連絡を取る必要がある場合もおこります(具体的にはお電話でお尋ねください)。また、今までの検査結果(X線写真、CT、MRI、血液検査など)がありますと、不必要な検査等をせず、診療を効率的に行なうことができますので、できるだけお持ちください。服薬手帳や最近の健康診断の結果等も、診断や治療の効果を高め、副作用や合併症を避けるために役立ちますので、ご用意ください。
受診をご希望の場合は、事前にペインクリニック外来にお電話でご相談ください。 |