診療内容

ハイリスクの患者さん(高齢者、併存疾患のある場合)の手術と薬物治療
糖尿病、リウマチのほか、心臓、腎臓、肝臓などに病気がある場合でも、専門の科や麻酔科と連携し、安全な治療を目指します。

同時乳房再建、甲状腺がん手術における神経再建
乳房再建:
乳がんの手術には乳房を温存する方法と全部を切除する方法があります。
全部切除したのちに乳房の再建を希望される場合には自家組織(自分のからだの一部)を使う方法と人工乳房(シリコンインプラント)を使用する方法がありますが、当院ではどちらでも選択ができます。
 
甲状腺がん手術における神経再建
進行した甲状腺がんがのどの動きをつかさどる神経(反回神経)に浸潤している場合、一部の反回神経を切断し、再建することが可能です。
 
詳細については形成外科のサイトをご覧ください。

支持療法を駆使した副作用の少ない化学療法
抗がん剤(化学療法、分子標的療法)によって、吐き気やおう吐、皮膚の障害、発熱、口内炎、爪の変形、しびれなどの副作用が出現します。当院では適切な対応(内服薬、フローズングローブ、クライオセラピー)によりそれらの出現を最小限に留めています。

妊娠、出産を考える乳がんのかた
乳がんの治療により妊娠する能力(妊孕性)が低下する場合がありますが、受精卵の保存や卵巣の凍結保存(平成27年度開始)をした後に治療を始めることができます。
詳細は総合母子医療センター、産婦人科のサイトをご覧ください。

乳房切除後疼痛症候群
乳房やわきの下(腋窩)の手術をした後で、違和感や痛みが長引く状態を乳房切除後疼痛症候群(PMPS)といいます。当院にはPMPSに対する専門のチームがありますので、受診を希望される場合は主治医にお伝えください。
詳細についてはペインクリニックのサイトをご覧ください。

治療に伴う顎骨壊死
がんによる骨転移や骨粗しょう症に対して骨を強くする薬を使用した場合に、顎の骨に影響がでることがあります。当院では歯科との連携にて治療の早い段階より口腔ケアに取り組み顎の骨への影響を最小限に留めるようにしています。
詳細については歯科のサイトをご覧ください。

遺伝相談
乳がんの一部は遺伝子の異常が原因で起こる場合があります。そのうちの一つに乳がん卵巣がん症候群があります。遺伝子に異常があるか検査することができますので、相談を希望される場合、主治医にお伝えください。

精神的支援、経済的支援、社会的支援
医師以外のスタッフによる支援、相談をお求めの場合、がん相談支援センター、診療支援部門のサイトをご覧ください。

緩和ケア
緩和ケアとは患者さんの、身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的な苦痛を取り除くためのサポートです。対象は進行した患者さんだけではなく、がんと診断されたかたすべてです。詳細は緩和ケア診療部のサイトをご覧ください。

術後浮腫
乳がんの手術後、腕のむくみ(リンパ浮腫)を認めることがあります。早めに対応することで、症状の軽減につながります。受診を希望される場合主治医にお伝えください。 詳細についてはリハビリテーション科のサイトをご覧ください。