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呼吸器外科 (肺・縦隔・胸壁)


平成29年4月現在
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スタッフ


秋葉 直志、矢部 三男、仲田 健男


 

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秋葉 直志
職位 副院長 外科部長 教授 Tadashi AKIBA
専門 外科 呼吸器外科
出身 慈恵医大 昭和56年卒 東京
資格 日本外科学会指導医・専門医、日本呼吸器外科学会指導医・専門医、呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医、日本胸部外科学会指導医・専門医、日本呼吸器学会指導医・専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医・専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、肺癌研究会世話人、過大侵襲研究会世話人、日本胸部外科学会関東甲信越地方会幹事
Fellow of the American College of Surgeon(米国外科学会フェロー)
学会 日本外科学会代議員、日本呼吸器外科学会評議員・編集委員会常任編集委員、日本胸部外科学会評議員、日本肺癌学会評議員、日本内視鏡外科学会評議員、日本呼吸器内視鏡学会評議員・専門医制度委員会施設認定小委員会委員
American College of Surgeons (米国外科学会)会員
The Society of Thoracic Surgeons (米国胸部外科学会)会員
European Society of Thoracic Surgeons (欧州胸部外科学会)会員
International Association for the Study of Lung Cancer (世界肺がん学会)会員
Annals of Thoracic Cardiovascular Surgery(胸部心血管外科雑誌)招待査読委員
World Association for Bronchology and Interventional Pulmonology(世界気管支学会)会員

矢部 三男
職位 外科医員 助教 Mitsuo YABE
専門 呼吸器外科
出身 慈恵医大 平成12年卒 東京
資格 日本外科学会専門医、呼吸器外科専門医合、気管支鏡専門医、日本がん治療認定医機構認定医
学会 日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本内視鏡外科学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会

仲田 健男
職位 外科医員 助教 Takeo NAKADA
専門 呼吸器外科
出身 慈恵医大 平成16年卒 東京
資格 外科専門医、呼吸器外科専門医
学会 日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会

診療内容・専門分野


  • 肺がん手術は先進的な完全内視鏡手術で根治切除と系統的リンパ節郭清を行っており、体に対する負担が少なく、患者さんには好評です。当科で行う内視鏡手術は、国内でも限られた施設でしか行われていません。鏡視下手術は、小さな穴からカメラを挿入し拡大視して手術を行います。そのため肋骨をこじ開けることがなく、体に負担の少ない、しかも痛みの少ない手術です。手術後の肺炎などの合併症を起こしにくいことも特徴です。

  • 肺がんに対しては呼吸器内科、放射線科と連携し、肺がんキャンサーボードで治療方針を決定します。肺がんに対する治療は、手術療法、化学療法(抗がん剤治療)、分子標的治療、放射線療法、免疫治療を組み合わせた総合的診療を行っています。日本外科学会の外科専門医、呼吸器外科専門医が中心となり呼吸器疾患の診断と外科治療を行っています。大学病院、地域基幹病院の強みを生かして、心疾患や糖尿病、腎臓疾患の合併を持った患者さんや、心臓外科や整形外科・形成外科との連携が必要な困難手術も行っています。

  • 肺がんの標準手術は、右肺の3分の1か、左肺の2分の1を切除します(肺葉切除)。早期の肺がんや体力の少ない方には、より小さな手術(区域切除、部分切除)が選択することもあります。必要に応じ、拡大手術や開胸手術を選択します。患者さんや家族と相談し、最もふさわしい手術を選択します。

  • 肺がんや、その他の複雑な手術を行う前に、手術前に撮影したCT検査のデータを利用して、テーラーメイド・バーチャル肺を作成しています。患者さん固有の病変の状態や患者さん固有の解剖を確認することができるので、手術前や手術中にシミュレーション手術が可能です。これにより、手術前に正確で安全な手術計画を立てることができます。更に、最近は3Dプリンターを用いた3D立体モデルを作成し参考にすることもあります。

  • すりガラス陰影を呈するすりガラス型の肺がんがあります。CT検査で発見されますが、淡い影なのでなかなか肺がんと診断されない事もあります。すりガラス陰影を呈する肺がんが進行していくと大きくなり濃い部分が出現します。これを部分充実型の肺がんと呼びます。すりガラス陰影を伴わないと結節型の肺がんです。手術をしないで経過観察で十分な例もありますし、積極的に手術を行った方が良い例があります。

  • 鬼や挟の肺がんは手術療法を選択します。郡肺がんは手術療法、化学療法(抗がん剤)、放射線療法を組み合わせます。手術療法以外の肺がんの治療には、化学療法、分子標的治療、免疫療法、それと放射線療法があります。

  • 肺がんは病理学的にはさまざまな種類に分類され、種類により治療法が変わります。腺がん、扁平上皮がん、神経内分泌腫瘍、大細胞がん、腺扁平上皮がんなどがあります。腺がんはすりガラス陰影を呈する上皮内腺がん、少し進行した微小浸潤性腺がん、進行がんである浸潤性腺がんや特殊型腺がん(浸潤性粘液性腺がん)があります。神経内分泌腫瘍には小細胞がん、大細胞神経内分泌がん、カルチノイドがあります。
すりガラス陰影の肺腺がん(1) すりガラス陰影の肺腺がん(2) すりガラス陰影の肺腺がん(2)
すりガラス陰影を伴った部分充実型の肺腺がん(1) すりガラス陰影を伴った部分充実型の肺腺がん(1) すりガラス陰影を伴った部分充実型の肺腺がん(2)
すりガラス陰影を伴った部分充実型の肺腺がん(3) 結節型―扁平上皮がん 結節型―扁平上皮がん

疾患解説


肺がん
胸腺腫
転移性肺がん
胸腔鏡下手術
自然気胸
非小細胞肺癌の治療
  • 転移性肺がんとは他臓器がん(大腸がん、子宮がん、喉頭がん、など)から肺に転移したがんです。最初のがんの治療が成功しており、ほかに転移がないことを確認して、肺病変の切除を行います。転移性肺がんの手術方法は、病変の部位や個数により変わってきます。手術の方法は鏡視下手術がほとんどです。切除する肺の範囲については、病変の位置や大きさで決められますが、肺の部分切除、肺葉切除手術を主に行います。病変の進行や部位によっては胸壁切除を行うこともあります。多くは完全鏡視下手術で行います。
  • 自然気胸は理由もなく肺が破裂して空気が漏れる病気です。救急処置として、軽症では経過観察、中等症ではチューブ挿入を行います。治療期間の短縮や再発予防のために手術を行います。自然気胸手術は、内視鏡手術です。肺の破れる原因となったブラの切除とその部分の被覆を行います。
  • 胸腺腫縦隔腫瘍は胸にできる腫瘍ですが、正確な病理診断が困難な疾患です。胸部CT検査で腫瘍が発見されると手術が必要です。 手術後に詳細な病理検査を行います。その結果、胸腺腫、リンパ腫、のう腫、などの診断が確定します。胸腺腫縦隔腫瘍の手術は、鏡視下手術あるいは胸を切開して行います。胸腺腫の場合は、拡大胸腺全摘術という胸腺を全て切除し、その周囲の脂肪組織やリンパ節を共に切除します。胸腺を部分的に切除する方法もあります。神経から発生した縦隔腫瘍では、神経と共に腫瘍を切除します。縦隔腫瘍にはこの他、胸腺がん、胸腺のう腫、心膜のう腫、胚細胞性腫瘍、精上皮腫(セミノーマ)、胎児性がん、卵黄のうがん、リンパ腫などがあります。
  • 重症筋無力症は筋肉の力が弱くなる難病です。症状の緩和を目標に手術が行われます。また、胸腺腫を合併することがあり、この場合は切除が必要です。重症筋無力症の手術は、拡大胸腺全摘術が必要で、この手術は胸骨の裏にある胸腺全体と周囲の脂肪組織を切除します。
  • 胸壁腫瘍とは肋骨や胸骨に発生した塊です。診断と治療を兼ねて切除手術が行われます。胸壁腫瘍が発生した時には、時に肋骨や胸骨の切除が必要であり、この時できた骨の欠損部は人工物による補填や、他の部位から組織を移動させて修復を行います。
  • 膿胸は肺の外側に膿が貯まる病気です。貯まって間もない時期には急性膿胸と呼びます。貯まった膿はトロッカーと呼ぶ管を胸に留置して、外に排出して治療します。貯まったままの状態で放置され時間が経つと、慢性膿胸となり、膿の外側の壁が厚くなります。この状態になるとトロッカーを留置しても元のようにはなりませんので膿の壁を切除する手術が必要になります。急性膿胸においても、膿に隔壁ができて、複数の部屋に分かれてしまうと、内視鏡手術により一つの部屋にしてトロッカーを挿入する必要があります。慢性膿胸では鏡視下手術あるいは開胸手術により膿胸の厚い壁を切除する必要があります。

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鏡視下手術の傷

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術前3D−CT検査
テーラーメイド・バーチャル肺

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完全鏡視下手術の様子


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3Dプリンターで作成したシミュレーション手術用3D立体肺モデル

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3Dプリンターで作成した教育用3D立体肺モデル



診療(治療)実績


手術名 手術件数(鏡視下手術件数)
2013 2014 2015 2016
肺がん 49件 52件 57件 62件
葉切除 33件(24件) 35件(31件) 39件(33件) 45件(35件)
区域切除 8件(7件) 7件(6件) 9件(9件) 4件(4件)
縦隔腫瘍 12件(8件) 14件(6件) 18件(5件) 9件(6件)
重症筋無力症 4件 4件 2件(1件) 0件
総手術数 139件 137件 146件 133件


肺癌5年生存率


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医学研究実施のお知らせ


本学倫理委員会の審査を受け、平成27年3月から「本邦における肺切除術後脳梗塞に関する周術期、手術因子の解析:多施設共同研究」を行うことになりました。本研究は、「左上葉切除後肺静脈断端内血栓による術後脳梗塞」という論文の雑誌掲載を受けて日本呼吸器外科学会主導の下、計画されました。この論文では肺静脈切離断端が他の肺葉切除より長いために起生じる断端内血栓が原因となり、術後脳梗塞を発症する可能性があると結論付けています。 このような傾向が全国的なデータで認められる場合には、肺手術における術後管理のあり方を再検討する必要性が生じます。そのため、同学会が主導して全国規模の臨床研究が立案されました。研究対象は、脳梗塞発症群として平成16年1月から平成25年12月までに施行された肺切除症例のうち術後脳梗塞を発症した患者さん、コントロール群として当施設では平成21年9月1日から同年9月30日までに肺切除を施行された患者さんです。全ての試料に対し、匿名化処理を行ないますので、被験者の方の個人情報は完全に保護されます。研究の被験者となることを希望なさらない場合、お申し出いただければ、ただちに研究対象から除外いたします。 この研究にご質問のある方は、後述の連絡先までお申し出ください。
(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科、研究代表者 矢部 三男、TEL:04−7164−1111 (内線3422) )


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