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慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.7 Spring 2006

特集
 体のホルモンと病気の対策
食後の高血糖は糖尿病の危険信号
  女性ホルモン
  糖尿病食は健康食
  乳癌とセンチネルリンパ節
  シリーズ企画 社会事業家としての高木兼寛〜
  新任診療部長紹介
  健康コラム
 正しい心臓マッサージ;救急のABC
  院内サイン改修のお知らせ

シリーズ企画 社会事業家としての高木兼寛
 明治維新により国民に士農工商の身分制度が廃止され四民平等となり、職業選択の自由が得られるようになりました。しかしそれは、自由競争という近代化のために社会的保全の枠が崩れ、生活不安が増大、生活保全のためのシステム構築の必要性に繋がりました。
  この時代背景から、生命保険会社の設立を考えたのが、海軍で主計(会計)を務めて来た加唐為重(かから ためしげ)氏です。英国の生命保険について熟知していた加唐氏は明治19年、海軍辞職を機に会社設立に向け奔走しましたが、生命保険会社経営に取り合う者は皆無でした。
  加唐氏は資生堂薬局(海軍病院の薬局)の創業者・福原有信氏に相談のうえ、慈恵大学の学祖・高木兼寛に協力を要請、生命保険の社会的必要性を認識していた高木は全面的な支援を約束しました。
  明治20年には生命保険会社の創立準備が始められ、東京府知事による会社設立の許可が下りました。
  このように高木は帝国生命(現 朝日生命)の設立に社会事業家としても偉大な足跡を残しています。
(北 嘉昭)
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新任診療部長紹介

1氏名2診療科名3専門分野4出身地5趣味・特技6好きな食べ物7患者さんへのメッセージ

1 上園 晶一(うえぞの しょういち)
2 麻酔部
3 臨床麻酔一般、特に小児麻酔
4 鹿児島県
5 サッカー、トレッキング
6 和食なら何でも
7 手術を受けられる方はいろいろな不安でいっぱいだと思います。その不安を少しでも解除して、外科医と協力して最高の手術結果が得られるよう質の高い安全な麻酔を提供することが麻酔部の目標です。

1 谷 諭(たに さとし)
2 手術部
3 脳神経外科(特に脊椎脊髄疾患、スポーツ外傷)
4 神奈川県
5 テニス、スキー、ゴルフ、ワイン
6 ホッケの開き
7 当院の手術部は22という有数の手術室数を誇っております。さらに手術室で手術と血管内治療およびCTスキャンまで施行できる部屋を2室備えております。これにより、より正確な手術治療を提供できるものと確信しております。
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正しい心臓マッサージ:救急のABC

 救急処置の基本項目は、A:気道確保、B:人工呼吸、C:心臓マッサージです。心臓マッサージは、心臓を圧迫する位置が一番大切です。心臓はやや左に位置しますが、押す場所は「胸骨」の下半分です。右図を参考にしてください。普段から自分の身体で触って確かめておくことが必要です。成人の場合、圧迫する速度は1分間に100回程度、深さは4〜5cmほどです。心臓マッサージは、固い床の上で行うことが基本です。なお、上半身を露出させることが理想的ですが、服の上からでもかまいません。
  一次救急処置の中で、最近はAED(自動式対外式除細動器)が普及し始めています。当院でも見かけると思います。AEDの講習会も各地で開かれていますから、受講されることをお勧めします。
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院内サイン改修のお知らせ

「患者さんを目的地にやさしくご案内したい」との願いを込め、各棟を「色」と「シンボルマーク」で特徴付けいたしました。青いとり(外来棟)・緑のわかば(E棟)・ピンクのはな(中央棟)を目印に患者さんにとってわかりやすい院内サインを心掛けました。何かお困りの際にはスマイルカウンタースタッフをはじめ、教職員にご遠慮なくお声掛けください。