■ 附属病院TOPページ

慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.10 Winter 2007

特集
  脳の健康管理
アルツハイマー病の予防
  脳の休息と栄養
  こどもの脳と神経の病気
  小児における軽度発達障害
  歴史シリーズ 青山墓地
  新任診療部長紹介
  健康コラム
 冬のスキンケア
  より良い医療の提供をめざして

青山墓地

 看護師の労働が厳しく、医療も十分発達していなかった明治23年当時、学業途上や、勤務の途中で、病に倒れ死亡する人も少なくありませんでした。有志共立東京病院看護婦教育所(現在の慈恵看護専門学校)の創始者 木兼寛はこのことに心を痛め、東京赤坂区に埋葬のための墓地として払い下げの願いを出しました。払い下げを受けた青山墓地二種イの七号には、明治23年〜35年に亡くなられた松浦里子氏ら5名のお墓が現在もあります。(慈恵看護教育百年史より)
  その後も、墓参・清掃など行われていましたが、台風や大雨後は周辺の土が崩れて墓石が流されそうになることが多々ありました。「慈恵の看護の歴史を学生はじめ多くの人たちに伝える上でも同窓会としてきちんと管理していくべき」との方針で、平成12年慈恵看護専門学校同窓会により改修・整備が行われました。毎年、慈恵大学解剖慰霊祭の後、同窓会役員により墓参が行われています。
慈恵看護専門学校 教育主事 興梠清美
松浦里子氏
▲松浦里子氏

top
新任診療部長紹介

相羽惠介
1氏名2診療科名 3専門分野 4出身地 5趣味・特技 6好きな食べ物 7患者さんへのメッセージ
1 相羽惠介(あいば けいすけ)
2 腫瘍・血液内科
3 癌の化学療法
4 栃木県
5 読書、ステイショナリー、アイススケート
6 蕎麦、とうもろこし、カスタードシュークリーム、抹茶アイス、すべての卵、すべての豆、ラフランス、びわ、さくらんぼ等一部の貝を除いて嫌いなものなし
7 当科は血液疾患、白血病、リンパ腫、固形癌(胃癌、大腸癌、乳癌等)の診療科です。こわい病気が多いですが、主治医、看護師、薬剤師、栄養士をはじめ医療スタッフは最善の医療を考えつつ皆さんと一緒に前進します。

top

健康コラム 冬のスキンケア

皮膚科 診療部長 中川秀己  冬になると寒さが強まることと外界の湿度が低下するために、凍瘡(しもやけ)、肌が乾燥し、湿疹を起こしやすくなるなどのトラブルを生じます。しもやけは気温4−5℃、日内の気温差が10℃以上となる秋の終わりから冬にかけて、寒風や冷水に当たると子供の耳、頬、手足に生じます。寒冷を避けることと保温が大事です。居住環境における湿度の低下により、特に高齢者では皮膚が乾燥し、痒みを伴うため引っ掻き、湿疹を生じます。また、アトピー性皮膚炎の患者さんの肌も乾燥しやすくなり、悪化しやすい時期です。しもやけと肌の乾燥を避けるためのスキンケアの要点を表に示します。どちらも症状がひどいときには、皮膚科を受診してください。

◆しもやけの防止◆
・外出する時は耳当てやマスクを着用する。
・手袋や靴底に小さな使い捨てカイロを入れて保温に努める。

◆肌の乾燥防止◆
1 加湿器により、室内の湿度を50%以上に保つ
2 痒みのため、掻くと皮膚のバリア機能が壊され、外からの刺激物質が入りやすくなるので、できるだけ掻かないようにする
3 風呂で石鹸をつけ、手ぬぐいでごしごし洗うことを避ける
4 風呂から出た後、乾燥した部位に保湿薬を塗る
5 保湿薬は最低1日2回(起床後と入浴後)塗る。かかとはアカギレがよく起きるので、ワセリン、オリーブ油などを塗り、その上からサランラップで覆う

top

より良い医療の提供をめざして

*注意を向ける *態度を選ぶ *人を喜ばせる *遊び心を持つ
この4つのキーワード(FISH!哲学)をもとに、各自が患者さんを中心に良い環境を作っています。
外来・入院環境を、心地良いものへ工夫しております!!
 患者さんがより安定した状態で治療が受けられるよう、季節の飾りつけや職員紹介、癒しの音楽を流すなどの工夫をしています。ぜひ診療の合間にご覧ください。
  また、これらの考え方を取り入れて、看護師の新しいユニホームを導入しました。その他、アロマセラピーやコンサートを開催し、患者さんとの良好なコミュニケーションを目指しております。