■ 附属病院TOPページ

慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.14 Winter 2008

特集
腫瘍・血液内科
腫瘍・血液内科外来の開設
  腫瘍・血液内科が担当する疾患、専門分野
  当科外来の特色
  スタッフについて
  歴史シリーズ 《戴帽式(たいぼうしき)》
  カプセル小腸内視鏡検査のお知らせ
  健康コラム
 ・花粉症の予防について

特集 腫瘍・血液内科

●腫瘍・血液内科外来の開設
「腫瘍・血液内科」は、画期的な診療科開設です。血液腫瘍内科を標榜する病院は非常に多いですが、実態は血液内科です。当院のように血液内科に加え、腫瘍内科も担当できる診療科は全国的に極めて少なく、この意味から当院は革新的、先進的です。色々な病気を持った患者さんに、より適切・的確な医療を提供致します。外来は2007年7月より外来棟3階で診療を開始しました。計9つの診療ブースがあり、待合も広くて明るい開放的な雰囲気になりました。
top


●腫瘍・血液内科が担当する疾患、専門分野
「当科では下記に示すような良性・悪性の血液疾患、固形がん、そして緩和医療までを含めた非常に幅広い診療を行っています。

〔非腫瘍性血液疾患の診断と治療〕
鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血、血小板減少症、など
〔造血器腫瘍の診断と治療〕
急性白血病(骨髄性、リンパ性)、慢性白血病、悪性リンパ腫 、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、など
〔固形がんの診断と治療〕
乳がん、食道がん、胃がん、大腸がん、など
〔緩和医療〕
ペインコントロール、精神腫瘍学的医療
PH
top


当科外来の特色
PH
・迅速な診断
骨髄穿刺などの特殊検査も即日実施、即日診断で行っています。染色体検査も1日で診断できるのは本邦では当科だけです。

・外来通院化学療法
いち早く外来点滴治療室を開設し、通常診療レベルとして積極的に行っています。アメニティも快適で安心して外来治療を受けることができます。
PH
・患者手帳
外来薬物治療を安全、確実、有効に行うために「患者手帳」を導入しています。情報管理の正確さ、豊富さにおいて世界的にも類を見ない私たち手作りの手帳です。

・看護師による予診制度
本邦ではまれな制度で当科独自のものです。外来通院点滴治療中の患者さんは、医師の診察の前に看護師による面談があります。患者手帳を用いて、副作用管理を徹底するためです。国内では例を見ない先進的な医療システムで、私たちの誇りです。患者−看護師−医師の関係構築を通して真のチーム医療として機能しています。
PH
・チーム医療
医師、看護師、クラーク、薬剤師、栄養士、ケースワーカーなど当科外来の医療スタッフは日頃から情報交換に熱心です。毎週土曜日にはカンファレンスを開催し、より良い外来診療提供のために創意工夫と知恵を出し合っています。スタッフ同士が信頼し合い、仲が良くまとまっているので、チーム医療もさらに効果向上しています。

・セカンドオピニオン外来
医療連携室を通して予約を受け付けています。
PH
top


●スタッフについて
当科では、専門医が外来診療に従事しています。主として血液関連学会、各種がん関連学会の専門医資格を持つ血液内科医、腫瘍内科医、腫瘍・血液内科医、外科系の医師、緩和医療・麻酔専門資格を持つ医師が一致協力して縦横迅速な診療にあたっています。また各疾患別の診療カンファレンスや外来カンファレンスが行われており、医師間だけでなく、がん治療に精通した看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーとの間でも治療方針に対する意思統一が図られ、文字通りチーム医療を実践しております。
医療は患者さんと医療スタッフの共同作業です。お互いに足りない情報を交換・共有してより良い結果を目指す過程です。ご協力をお願い致します。
PH