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慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.15 Spring 2008

特集
ウイメンズクリニック(婦人科)
対象となる病気
  診察の流れ
  治療の実際
  歴史シリーズ 《看護師のユニフォーム》
  グリーンカウンターについて
  健康コラム
 ・歯周病の全身への影響

特集 ウイメンズクリニック

●対象となる病気
 ウイメンズクリニックでは、子宮や卵巣の良性疾患から悪性疾患まで幅広く診察を行っています。具体的には、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫などの良性腫瘍、月経不順・月経困難症・月経前症候群(PMS)、女性のエイジングに伴う症状(更年期障害、骨粗鬆症、萎縮性膣炎、子宮脱など)、性行為感染症(STD)などの感染症、ならびに子宮頚癌・子宮体癌・卵巣癌などの悪性腫瘍の患者さんが対象となります。
女性器に発生する類腫瘍病変・前癌病変・腫瘍について
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診察の流れ
 診察室は平成19年7月に新規改装し、清潔感のある個室でプライバシーの確保がなされており、丁寧な問診を心がけています。内診室は問診室から直接入れるようになっており、スムーズな流れで診察が受けられます。内診や経膣超音波検査により子宮や卵巣の疾患の有無がわかり、必要に応じて当院のCT・MRI検査の予約を行います。また、初回内診時には子宮癌検査も同時に行うことができます。

 最近では悪性腫瘍の若年化も問題となっており、重要な検査と考えられます。子宮頚癌の前段階といわれている異形成に対しては、コルポスコープ検査(膣拡大鏡)や組織検査を行っています。
待合室受付窓口
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治療の実際
〈子宮筋腫〉

 年間150〜200件の手術例があり、原則として以後の妊娠・出産を希望する場合には、筋腫のみを摘出する筋腫核手術を、それ以外では腹式あるいは膣式の単純子宮全摘出術が行われています。粘膜下筋腫に対しては、経膣的にレゼクトスコープによる摘出も施行しています。手術以外では画像診断部、放射線治療部と協力して、子宮動脈塞栓術(UAE、自費診療)の治療も行っています。

子宮筋腫の症状
〈良性卵巣腫瘍・子宮内膜症〉

 年間150件前後の手術例があり、開腹手術だけでなく、腹腔鏡下手術も積極的に行っています。

〈腫瘍外来〉

 婦人科腫瘍専門医による腫瘍外来は、火・水・木・金曜日のそれぞれ午前・午後です。悪性腫瘍に対して、ガイドラインに沿った手術療法・化学療法・放射線療法などの治療計画をたて、わかりやすくご説明します。外来点滴治療室と連携し、入院の必要のない外来化学療法を行う事もあります。治療後の生活全般にわたっても、親身にアドバイスを行っています。

〈更年期外来〉

 火曜日午後の特殊外来にて、ホルモン療法や漢方療法を行っています。

〈その他〉

 ストレスの多い現代社会においては、月経にともなうトラブル(月経不順、MPSなど)に悩む女性も増えており、そのような方には低用量ピルや漢方による治療も行っています。 当院総合母子健康医療センターの生殖・内分泌外来部門や産科外来部門のスタッフとも密に連携を行い、産婦人科としての総合的な診療が受けられるようになっています。

ウイメンズクリニック・スタッフ外来スタッフミーティング