■ 附属病院TOPページ

慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.16 Summer 2008

特集
循環器・心臓外来(Heart Care Clinic)
循環器内科
  心臓外科
  眼 科 《多焦点眼内レンズを用いた白内障手術》
  新任診療部長紹介
  健康コラム
 ・海外旅行と感染症

特集 循環器・心臓外来(Heart Care Clinic)の開設

平成19年11月、別々の場所にあった循環器内科外来と心臓外科外来が同じブースとなり、新たに「循環器・心臓外来(Heart Care Clinic)として診療を開始しました。
新しい体制によって、手術前後の患者さんに対する両診療科間のより迅速な連携が可能となり、また高血圧や糖尿病など内科の他領域に関する受診が必要な患者さんに対しても、速やかに対応できるよう改善がなされております。

循環器内科
外来担当医師は循環器疾患一般(心不全、冠動脈疾患、高血圧、不整脈など)にわたり診療しています。
また、多岐にわたる循環器疾患に最高水準の医療を提供するための各種専門外来(ペースメーカー、不整脈アブレーションなど)を設置しています。 ●現在、外来では下記の検査を行っております。
心電図(安静・運動負荷)
心疾患、不整脈、心肥大などで異常を示します。トレッドミルなどの運動負荷心電図は、主に狭心症の診断のための検査です。
ホルター心電図
携帯用の心電図を24時間つけて記録し、不整脈や狭心症の診断を行います。
心臓超音波検査(エコー)
心臓の形態、動き、血液の流れを調べます。
心臓核医学検査
アイソトープを使って心臓の血管(冠動脈)の状態を調べ、主に狭心症・心筋梗塞の診断に用います。
心臓CT・MRI
心臓の筋肉・冠動脈の状態を調べ、狭心症・心筋梗塞の診断を行います。
●心臓CT画像   ●循環器内科カンファレンス実施の様子
top


心臓外科
心臓外科は東京慈恵会医科大学の中においては比較的新しい診療科ですが、昭和48年に日本で最初に心臓外科を開設し、これまでの手術数は5000例を超え、ペースメーカーの手術も940余例にいたっております。
成人疾患(狭心症・心筋梗塞・弁膜症・大動脈疾患)を橋本和弘診療部長が、先天性(小児)心疾患を森田紀代造診療副部長が担当し、森田副部長は総合母子健康医療センター長として外来診療を行っています。

私たちの診療の特徴は、より低侵襲の手術法の実践です。
人工心肺を用いない拍動下冠動脈バイパス術の導入、人工物・術後薬をできるだけ用いないことを目標とした弁形成術・生体弁治療を主体として治療を行っています。
その結果、手術早期のみならず遠隔成績においても日本のトップクラスを維持しています。
医学の進歩や目まぐるしい社会構造変化の中で、大学附属病院として最高レベルの医療の開発・提供を私たちの使命として、今後もさらに努力してまいります。

●過去5年間の心臓外科手術実績 合計1053件
グラフ
表

●循環器・心臓外来受付●手術の様子