■ 附属病院TOPページ

慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.17 Autumn 2008

特集
精神神経科外来(Psychiatry)
治療内容
  患者さん・ご家族の方へ
  医療安全推進週間のお知らせ
  新任診療部長紹介
  慈恵医大槍ヶ岳診療所
  健康コラム
 ・高齢者の運動療法

特集 精神神経科外来(Psychiatry)

平成20年3月に精神神経科は外来棟2階奥にリニューアルオープンいたしました。外来の診察室が新しく、そして明るくなり、患者さんからの評判も上々です。
 当院の精神神経科は、神経症の治療法である世界的に有名な森田療法を創始した森田正馬まさたけ が初代教授であり、今年で105年という長い歴史を持っています。そして時代は大きく変化し心の病気も多様化してくるなかで、不安障害のほか、気分障害や統合失調症をはじめ、認知症、てんかん、睡眠障害、子供の心の病など、精神疾患全般に対応できる診療科として発展してきました。

治療内容
●循環器内科カンファレンス実施の様子
現在の精神科治療の主なものは薬物療法ですが、続々と開発される新規薬剤を取り入れ、適正な選択と調整を積極的に行っています。また回復期には精神療法やカウンセリングは重要です。特に急増しているうつ病治療では再発予防も含め、個々の患者さんに対応した治療を心がけています。
 専門外来としては従来から専門医・認定医によるてんかん、睡眠障害、認知症に対する治療を行っています。そのなかで「睡眠時無呼吸症候群」の専門外来は、耳鼻咽喉科、呼吸器内科と連携して診療にあたっております。また認知症については、高齢者精神医療の重要性から、その他の精神疾患についても対応し、専門的な検査、治療、サポートを行っています。さらに介護されるご家族へのサポート、アドバイスもPSW(精神科ソーシャルワーカー)とともに行っていますのでぜひご相談ください。その他の広汎性発達障害を含む児童思春期の患者さんの診療も行っていますので、お困りの方はスタッフまでお声かけください。
top


患者さん・ご家族の方へ
 どんな心の病でも、困っているご本人はもちろんですが、患者さんの対応に不安を抱えているご家族も少なくありません。また患者さんに対するご家族の対応が変化すると患者さんが改善することもしばしば経験するところです。
われわれは患者さんご本人、ご家族を含めたトータルでの外来診療を心がけております。そういった意味で、当院の精神神経科では各分野における専門家は充実しており、さまざまな精神科の病気の患者さんやご家族の相談にのることが可能であると思われます。

 心の病はなかなか人に相談しにくいものですが、心の病であっても治療するタイミングが悪いとこじらせてしまうことも間々あります。こじらせてしまう前に、是非早めに専門の外来を受診することをお勧めいたします。

●循環器内科カンファレンス実施の様子 ●循環器内科カンファレンス実施の様子
●循環器内科カンファレンス実施の様子