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通常のかぜは咳やくしゃみが中心ですが、インフルエンザは38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。最近はよく診断に鼻腔や咽頭のぬぐい液によるインフルエンザ抗原検査が用いられますが、症状の出始めの時期には陰性になることもあり注意が必要です。 我が国ではインフルエンザは例年11月から4月に流行しますが、この時期に突然の発熱や関節痛が見られたら、速やかに最寄りの医療機関を受診しましょう。インフルエンザと診断されたら、安静にして休養を十分取りこまめに水分を補給することが重要です。 いわゆる感冒の薬は、発熱や鼻汁などの症状を和らげることはできますが、ウイルスを直接殺す作用はありません。そこで治療には抗インフルエンザ薬が投与されますが、発症してから48時間以内に服用を開始しなければ効果がないと言われています。 ちなみに、マスクをせずにくしゃみをすると、インフルエンザをはじめとする呼吸器の病原体の多くは1.5mから2m飛び散ると言われています。インフルエンザの時期に限らず、呼吸器感染症の拡大を防ぐために、咳が出ている方は以下の「咳エチケット」を励行しましょう。 |
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