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慈恵大学病院だより すこやかインフォメーション 〜大切なご家族のために〜

掲載記事 : No.18 Winter 2009

特集
糖尿病・代謝・内分泌内科
持続血糖モニターを利用した糖尿病治療
  インフルエンザと咳エチケット
  「Fish!」来て良かった病院を目指して
  検査室移転のお知らせ
  健康コラム
 ・インフルエンザについて

インフルエンザと咳エチケット
 通常のかぜは咳やくしゃみが中心ですが、インフルエンザは38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強く出ます。最近はよく診断に鼻腔や咽頭のぬぐい液によるインフルエンザ抗原検査が用いられますが、症状の出始めの時期には陰性になることもあり注意が必要です。  我が国ではインフルエンザは例年11月から4月に流行しますが、この時期に突然の発熱や関節痛が見られたら、速やかに最寄りの医療機関を受診しましょう。インフルエンザと診断されたら、安静にして休養を十分取りこまめに水分を補給することが重要です。  いわゆる感冒の薬は、発熱や鼻汁などの症状を和らげることはできますが、ウイルスを直接殺す作用はありません。そこで治療には抗インフルエンザ薬が投与されますが、発症してから48時間以内に服用を開始しなければ効果がないと言われています。  ちなみに、マスクをせずにくしゃみをすると、インフルエンザをはじめとする呼吸器の病原体の多くは1.5mから2m飛び散ると言われています。インフルエンザの時期に限らず、呼吸器感染症の拡大を防ぐために、咳が出ている方は以下の「咳エチケット」を励行しましょう。
(感染対策室長 中澤 靖)

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来てよかった病院をめざして
 「Fish哲学」をご存知ですか?米国シアトルにある有名な魚市場からはじまった、仕事を生き生きと楽しむための哲学です。
「Fish哲学」のコツは、
(1)注意を向ける (2)人を喜ばせる (3)態度を選ぶ (4)遊び心を持つ 
この4つです。

  当院では良い医療の実践をめざして、5年前にこのFishを日本で初めて取り入れ、様々な取り組みをしています。院内には四季折々の飾りつけをし、癒しの音楽が流れ、入院病棟では、スタッフ紹介の写真を掲示しています。

 ここで働く職員が生き生きしていることが、何よりも患者さんに安心感を与え、満足して医療を受けられる第一歩だと考えています。これからもFish精神で、ほっと心の休まる病院つくりと職員ひとりひとりの思いやりを大切に、患者さんと向き合っていきたいと思っております。
来てよかった病院をめざして
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中央検査部より 検査室移転のお知らせ
 平成20年4月、心エコーとホルター心電図、トレッドミルv検査室が同じブースに移転しました。検査室が広くなるとともに、循環器・心臓外来の右隣に位置し、外来と検査室の連携がよりスムーズになりました。患者さんの診断・治療のために安心して検査を受けられるようスタッフ一同努力しております。 当検査室では、医師の予約により以下の検査を行っています。
検査室は外来棟2階です。
予約時間、場所などを確認のうえお越しください。
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健康コラム:インフルエンザの発症予防・軽症化には流行前のワクチン接種が効果的
 インフルエンザワクチンには、近年ヒトで流行している3種類(Aソ連型、A香港型、B型)のウイルス抗原がすべて入っています。インフルエンザウイルスはとても変異しやすいため、毎年その年に流行する株を予測してワクチン株が選ばれています。またワクチンの効果は接種後約半年しか続きません。したがって大人も小児も毎年接種が必要です。これまでインフルエンザに何度か罹ったことがある大人は1回接種で十分であると言われていますが、13歳未満の小児は、3〜4週間隔で2回の接種が勧められています。

(小児科 診療医長 齋藤義弘)