重症呼吸不全患者6万6千人を対象に調査、認定施設では重症呼吸不全患者に「科学的根拠に基づいた治療」を多く実施~死亡率が7%低い結果に~
- 重症呼吸不全患者6万6千人を対象に、認定施設(日本集中治療学会認定専門医研修施設)と非認定施設の治療内容や患者予後の調査を実施
- 認定施設では非認定施設に比べて、「院内死亡率」が7%低い傾向(31% vs. 38%)があった。
- 認定施設では非認定施設に比べて、「生命や機能回復が期待される治療(経腸栄養、早期リハビリテーション、ICUの利用など)」が多く実施されていることがわかった。
東京慈恵会医科大学救急医学講座・附属柏病院集中治療部 吉田拓生准教授は、横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 水原敬洋教授、清水沙友里講師らと、重症呼吸不全患者を対象に日本集中治療学会認定専門医研修施設での治療と予後に関する調査を実施しました。 調査の結果、認定施設の院内死亡率が低く、科学的根拠に基づく治療が積極的に行われている傾向が確認できました。 本研究の結果は、2024年12月22日、Journal of Intensive Care誌に掲載されました。また2025年3月に開催される日本集中治療学会総会で発表される予定です。