多職種によるケアの質が家族介護者の介護への向き合い方に影響 ― 質の高いケアを受けているほど、介護に対する肯定的な認識が高まる ―
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部 松島雅人教授、富田詩織訪問研究員、青木拓也准教授らの研究グループは、在宅療養の高齢患者に提供される「多職種によるケア(医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど)」の“質”が、家族介護者の介護への向き合い方に影響を及ぼすことを明らかにしました。家族介護者を対象とした質問紙調査の結果、家族介護者が「質の高い多職種ケアを受けている」と評価するほど、介護に対する肯定的な認識(喜び・満足)を持ちやすく、否定的な認識(孤立感・対処困難感)が一部軽減される傾向が示されました。