宇宙の微小重力環境では胃酸分泌細胞が過剰に活性化していることを発見 ~JAXA「きぼう」利用マウスサンプルシェアからの成果~
東京慈恵会医科大学、帯広畜産大学、群馬大学、筑波大学の共同研究グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「きぼう」利用マウスサンプルシェアの選定テーマとして、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で飼育されたマウスの胃の細胞・組織構造を詳細に解析しました。その結果、微小重力下で過ごしたマウス(μG群)の胃粘膜では、胃酸分泌細胞(壁細胞)が活発な胃酸分泌後の細胞形態であることを発見しました。「きぼう」内で人工的に1 Gの重力をかけていたマウス(A1G群)の壁細胞は地上で飼育したマウス(コントロール群)の壁細胞と同様の細胞形態を示したことから、微小重力環境下では胃酸分泌が亢進されていることが細胞レベルで明らかになりました。なお、胃粘膜を保護する粘液を産生する細胞(頚粘液細胞)や消化酵素を産生する細胞(主細胞)は3群間で明瞭な相違は見られませんでした。本研究成果は、国際宇宙航行アカデミーの公式学術誌「Acta Astronautica」に発表されました。
