プレスリリース

光で記憶を操る! 新たな技術「光駆動型ホスホリパーゼCβ」を開発 光で細胞の脂質シグナルを自在に操り、記憶形成の強化に成功

東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター臨床医学研究所の渡部文子教授らは、山梨大学大学院総合研究部生化学講座第一教室の金然正特任助教、浜田駿助教、大塚稔久教授らと、光で細胞の脂質シグナルを自在に操る画期的な技術「光駆動型ホスホリパーゼCβ (opto-PLCβ)」を共同開発しました。 この技術は青色光を当てることで細胞膜上のリン脂質(ホスファチジルイノシトール:PIP2)を切断し、細胞内セカンドメッセンジャーとして知られるイノシトール3リン酸 (IP3) とジアシルグリセロール (DAG) へと変換します。これにより、細胞内のカルシウムイオン濃度を増加させ、脂質二重膜の動態変動とシグナル伝達を制御することが可能となります。 本研究成果は、日本時間2024年4月6日にCell Chemical Biology誌に掲載されます。
発表資料

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