イルカの腎老化メカニズムを解明 ~高齢化社会を迎える飼育イルカの健康維持に向けて ~
日本は超高齢化社会を迎え、腎臓病から透析が必要になる患者数が増加の一途を辿っています。一方で飼育されているイルカも高齢化社会を迎えようとしており、腎機能の悪化から死亡に至る例がしばしば報告されるようになっています。この度、東京慈恵会医科大学 横尾 隆 教授・小泉 誠 助教、他で構成された研究グループは、飼育されている高齢のイルカが腎臓病を発症する原因が、腎臓組織へのリンの蓄積であることを世界で初めて明らかにしました。本研究結果は、高齢イルカで生じる腎臓病の予防や診断治療法の開発の一助となるものと期待されています。本成果は、米国科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。