木質内装建材・木の香りが精神・心理療法に与える効果を検証 「木の心理療法室」、木の香りがうつ病の治療導入・継続のための後押しに
住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎/以下、住友林業)、BrainEnergy 株式会社(代表取締役:喜田 光洋/以下、
BrainEnergy)、東京慈恵会医科大学(学長 松藤 千弥/以下、慈恵医大)は、うつ病に対する木の効果解明研究を進め
「木の心理療法室」の効果を検証しました。本研究では木材を用いた治療環境が、うつ病患者の精神・心理療法に補助的な効果があるかどうかを調査しています。
香りについて「木の心理療法室」では「抑うつ・不安」が強い患者ほど香りがよいと回答する割合いが高いことが確認されました。うつ病の治療では、いかに適切な治療を導入し継続するかが重要な要素となります。今回の検証で木質化した環境、特に木の香りは好印象につながり、うつ病の治療を導入・継続していく上での後押しとして有効であることが示唆されました。一方、香り以外については「木の心理療法室」と「通常の心理療法室」で「室内の好ましさ」の差は認められませんでした。
3者は2020年11月から「木質内装建材や木の香りにより構築された治療環境が精神・心理療法の効果に与える影響」に関する共同研究を進め(ご参考:https://sfc.jp/information/news/2021/2021-07-19.html)、2024年6月開催の第120回日本精神神経学会学術総会※1でこの度の研究成果を発表しました。