肺線維化に合併するがんの悪性化メカニズムを解明 ~老化した線維芽細胞が分泌するエクソソームが肺がん増殖を促す~
東京慈恵会医科大学エクソソーム創薬研究講座の藤田雄講師、内科学講座呼吸器内科の藤本祥太助教、荒屋潤教授、桑野和善講座担当教授、外科学講座呼吸器外科の大塚崇講座担当教授、東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門の落谷孝広教授らの研究グループは、加齢とともに発症率が高まる肺疾患である特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis: IPF)に高率に合併する肺がんの悪性化に関わる要因が、IPFの病態において重要な老化した線維芽細胞が分泌するエクソソーム(細胞外小胞)により促されていることを発見しました。