Pax3遺伝子の欠失が聴覚に必須なメラノサイトの多様な細胞数減少を引き起こすことを発見 -ワーデンブルグ症候群の先天性難聴に対する遺伝子治療への応用に期待-
東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科学講座 宇田川友克講師、高橋恵里沙大学院生、小島博己教授らと解剖学講座 辰巳徳史講師、岡部正隆教授らは、米国スタンフォード大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科学教室 Alan G. Cheng教授、国立病院機構東京医療センター 臨床研究センター 聴覚・平衡覚研究部 松永達雄部長、東邦大学 耳鼻咽喉科 吉川衛教授らとの共同研究により、マウスPax3遺伝子が欠失すると、胎生後期において蝸牛メラノサイトが減少することを明らかにしました。
さらに、この蝸牛メラノサイトの減少数は個々に、また、局所ごとにばらつき(多様性)があることを見出しました。