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検尿と検便は膀胱や直腸の病気を見つける大切な検査です。膀胱炎では細菌を攻撃するため尿に白血球が多数出てきますし、膀胱結石や膀胱癌では尿に血が混ざり潜血反応が陽性になり、顕微鏡で癌細胞が発見されることもあります。直腸の病気では便に血が混ざることが多く、便潜血反応という検査が行われます。検査の性能を上げるには尿や便のとり方や出し方に注意してください。
例えば、ビタミンCを飲んでいると糖の反応が弱くなり、採尿後置きっぱなしにしていると潜血反応が弱くなってしまいます。血は便の表面につきやすいので、便の内部をごそっととるのではなく、表面を軽くこするようにつけるのがコツです。痛くない検査ですが尿や便の検査で多くのことがわかります。ご不明な点はお気軽に臨床検査技師にお尋ねください。
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同じ便の潜血検査結果でもとる人でこんなに違います。便の表面をこするようにとってください(臨床検査技師 湯本春野)。 |
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