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脳ドック


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死因上位である脳血管の疾患。脳ドックで安心を手に


脳ドックとは?


現在の医療は治療医学、つまり「病気が起きてから治す」時代から、「病気の発症を未然に防ぐ」予防医学の時代へと移りつつあり、脳・脳神経の病気についても例外ではありません。
深刻な事態が起こるまで、自覚症状を感じることが難しかった脳・神経の隠れた病気も、新しい診断機器の登場で、心臓や胃腸の検診と同じように、外来検査で短時間で、身体に負担なく、正確性の高い検査ができるようになっています。
脳ドックではMRIという磁気を利用して身体の中の断面画像をとる機器を使って、発症前の脳の病気を探し出し、予防的な治療が必要かどうかや、今後の日常生活に必要な注意を的確に、わかりやすくご説明いたします。


脳血管の疾患は日本人の死因の上位


厚生労働省発表の平成17年度・人口動態統計の死因順位では、ガンに代表される悪性新生物、心疾患に次いで、脳と脳神経の病気を含む 「脳血管の疾患」が第3位です。40代・50代の年代には、ご自分の脳の健康状態を不安に思われている方も多いかと思われます。 是非一度脳ドックの検診をお受けになることをお勧めいたします。


検査に使用する医療機器について


当院・脳神経外科では、患者さまにより正確な治療・検査を行うため、最新医療機器の導入を積極的に行っています。
脳ドック検査では以前から使用しているMRIと、2006年後半、新たに導入したMRI(1.5テスラ=音が静か、撮影画像の画質も向上)の2台を使用しています。


こんな方に脳ドックをおすすめします


1) 今までまったく脳神経のご病気をしたことのない方
2) 脳卒中など脳のご病気のご親戚がいらっしゃる方
3) いわゆる成人病・生活習慣病をお持ちの方
4) 一般定期健診で何らかの異常値を常に指摘される方
5) 公的・指摘にここ数年とくに重責を担い、ストレスの多い方
6) 客観的に一度ご自分の脳の健康状態を確かめたいという方
 

現在、当院で脳ドックを受診される方々の平均年代は50歳代となっていますが、脳腫瘍、脳梗塞を未然に防ぐには、40代から、2〜3年に1回のスパンで検診を受けることが非常に有効です。
また脳ドックは、脳内の健康状態だけでなく、健康診断としても有効です。20代・30代の方々、還暦を過ぎた方々にも検診をお勧めしています。


検査内容・コースのご説明


【Aコース】 脳MRI・脳血管MRA
検査価格
初回 \40,000(税込)
2回目以降 \35,000(税込)
検査開始時刻 15:00/15:30
(開始10〜20分前に1階初診受付1番までお越しください)
所要時間 1時間

MRIを使用して、脳と血管に異常がないかを診断します。
無症候性脳梗塞、脳動脈瘤、脳腫瘍、病的脳萎縮などを発見することができます。


[無症候性脳梗塞の怖さ]
麻痺や感覚障害などの症状を出さない小さな脳梗塞を無症候性脳梗塞と言います。65歳以上の健常者の○○〜○○%(調査中)に発見される可能性があると言われています。無症候性脳梗塞がある場合、健常者と比べると脳梗塞の発症率が格段にアップしてしまうのです。また将来、認知症に進む頻度やうつ病の発症率も高くなってしまいます。


【Bコース】 Aコース+下記の検査
検査価格
初回 \70,000(税込)
2回目以降 \60,000(税込)
検査開始時刻 14:00/14:20
(開始10〜20分前に1階初診受付1番にお越しください)
所要時間 2時間

Bコースをお受けになる方は、正確な血液検査を行うため、検査当日は朝9時までに朝食をお済ませください。その後は口にされるのはお水のみにしてください。ただし、降圧剤などの常用薬は通常通りに内服してください。


【頚動脈超音波検査】
脳梗塞の原因となる頚部頚動脈の狭窄(本来あるべき形状よりも、すぼまって狭くなっている状態)があるかどうかを調べます。
脳へつながる最も大きな血管である頚動脈を検査することで、脳梗塞を起こす原因となるような因子を発見することができ、脳梗塞が起こるのを未然に防ぐことができます。


【頚椎レントゲン検査】
中高年の手足のしびれの原因で最も多い、年齢を重ねることによる頚椎の変化(変形性頚椎症)・脊柱管狭窄症・後縦靭帯骨化症などを調べます。
手足のしびれが心配で脳だけの検診ドックを受け、問題が発見されなかった場合、来院された方に「では、手足のしびれの原因はなんだろう」という不安が残ってしまいます。そのため、当院では『病気を診ずして、病人を診よ』『最高かつ最善の医療を提供する病院』という方針から、来院された方の健康を第一に考え、頚椎にまで広げて検診を行っております。


【血液検査(血算・生化学・血糖)/胸部レントゲン/尿一般検査/心電図/血圧測定】
脳卒中の原因となる、外からでは見えない動脈硬化の危険要因は、これらの一般検査で知ることができます。


ご注意


以下の1)〜6)に当てはまる方は、磁力を利用して身体の断面画像を撮影するMRI検査をお受けになれませんので、現時点では脳ドックを受けることはできません。また、閉所恐怖症の方は事前にご相談ください。

1) ペースメーカーのある方
2) 脳手術クリップのある方
3) 磁石を用いた義歯・義眼のある方
4) 妊娠中の方
5) 刺青のある方(インク等の金属物質に磁気が当たると、その部分が熱を持ち、火傷のようになってしまうことがあるため)
6) その他の体内金属のある方

結果説明


すべての検査結果は、脳神経外科と放射線科診断の専門医が検討し、報告書を作らせていただきます。
原則として報告書は2〜3週間後に郵送させていただきますが、必要に応じて直接ご連絡させていただく場合もございます。


万が一異常な所見が見つかった場合には


検査後のケアも充実・病院内でスムーズな連携
異常な所見が見つかった場合には、EBM(根拠に基づいた治療指針)に基づいたかたちで、現時点での最も効果的な診断・治療の情報をご説明させていただきます。
なお、当脳神経外科では先進的な診断法、治療法を把握した医師が24時間常に院内に待機させているため、緊急診療を必要とする方に対しては、原則的には午後・夜間などにかかわらず、救急室ですぐに診察をいたします。
その他、第三病院と同様、脳の疾患に対してよい成績をあげている附属病院(本院)との連携、脳以外に異常が見つかった際の外科・内科など他の科との連携も密にしているため、検査から治療へのスムーズな移行と、ベストな治療を行える環境が整っています。
また、診察をスタートした時点で、即時保険適用に切りかわります。


脳ドック受診のお手続きは


検査日時 〜平日は時間がないという方でも検診できます〜
平日とあわせて、土曜日も検査を承っております。お仕事などで平日は時間がないという方もお気軽にご相談ください。


検査曜日 月曜日・木曜日・金曜日と、第1・3・5週の土曜日
検査開始時刻 検査開始時刻は、Aコースは15:00、15:30、Bコースは14:00、14:20となります。
検査開始10〜20分前に1階初診受付1番にお越しください。
ご予約 脳ドックは予約制となっています。
お申し込みは下記へ電話またはFAXにてお願いいたします。その他、検査内容などにつきましても、事前のお尋ねなどございましたら、脳神経外科外来まで直接ご連絡ください。
ご予約・お問合わせ 医療連携室(受付時間:午前9時〜午後5時30分)
お電話03-3430-3600
F A X03-3430-3611