診療内容・基本方針

小児脳神経外科疾患の特徴として脳血管障害、脳腫瘍、水頭症、脊髄・脊椎疾患、神経外傷、てんかんなどに加え先天奇形疾患があり、中枢神経系や脳脊髄液循環、頭蓋骨などの未熟性や脆弱性、更には発達という概念を考慮に入れなければならない難しさが挙げられます。

そのため個々の疾患や病態に対し真摯に向き合い、メスを入れる最初の治療の大切さを銘記し、世界における研究・治療の趨勢を把握した上でテーラーメード医療・低侵襲治療を展開することを心がけています。

胎児期・乳幼児期・小児期・思春期のそれぞれの神経外科的疾患に関し、外来での「グループ診療」及び脳神経外科学講座における「症例カンファレンス」および総合母子健康医療センター関連各科とのカンファレンスにおいて検討した上で最終診断を行い、外科的治療方針を決定しています。

特色

小児脳神経外科が扱う疾患のうち、アペール症候群やクルーゾン病などの頭蓋顔面奇形、脊髄披裂や脊髄脂肪腫などの二分脊椎症、胚細胞腫瘍や頭蓋咽頭腫などの脳腫瘍に関しては、初診の段階から可能な限りチーム医療（グル―プ診療）を実践しています。

一方胎児診断された水頭症などの疾患に関しては、産科医師や助産師と共に患児の出生前から母親やご家族と関わり、出生後は新生児科や小児科、小児医療に精通した看護師などとともに治療にあたり、新生児医療における脳室内出血などの頭蓋内出血などにも同様に連携して治療を行っています。

また頭部外傷や脳出血、けいれんなど、緊急性の高い疾患に対しては、昼夜を問わず随時対応しています。

グループ診療

外来	診療日
あたまと顔のかたち外来	毎月第2、第4週月曜日
二分脊椎・水頭症外来	毎週木曜日午後
小児脳脊髄腫瘍外来	毎週水曜日午後
小児脳血管障害・もやもや病外来	毎週金曜日午後

一般外来

外来	診療日
小児脳神経外科外来	毎週木曜日午前・金曜日午後