地域がん診療連携拠点病院の役割
わが国では、1980年頃からがんが死亡疾患の第1位となり、2000年頃には約3人に1人ががんで亡くなる時代となりました。附属病院は多くの患者さんの要望に応えるため、診療体制の整備を進め平成24年4月に厚生労働省より東京都の地域がん診療連携拠点病院として指定を受けました。 地域がん診療連携拠点病院が整備されるに至る経緯 ・未承認薬の早期認可 などが強く要望されました。 これを受け、わが国のがん医療政策として初めて「がん患者さん」の要請で議員立法され国会で「がん基本法」が成立しました。これに伴い、「がん基本法」の施策を実行するシステムとしてがん診療連携拠点を通して、今後は国の行政によるがん医療が施行されるときには、がん診療連携拠点病院を介して行われることが決定されました。 がん診療連携拠点病院は都道府県ごとに一つの「都道府県がん診療連携拠点病院」を中心に二次医療圏に1施設の「地域がん診療連携拠点病院」が原則的に設置されました。このため現在では全国には約390以上(東京都は人口が多いこと、医療機関が集中し他県から診療を受けに来られる患者さんが多いことなどから24医療機関が指定されている)におよぶ医療機関が地域がん診療連携拠点病院に指定されております。 附属病院は、これまでも東京都認定がん診療病院として高度な医療を提供してまいりましたが、新たに東京都区中央部(千代田区、中央区、港区、文京区、台東区)における地域がん診療拠点病院として、 ・がん拠点病院の周辺の医療機関や介護施設との連携強化 地域に開かれた医療機関として、地域の医療レベル向上に寄与する役割を担うようになりました。今後も附属病院は、がん医療の水準向上を図るとともに皆様に安心かつ適切ながん医療を提供していけるよう病院をあげて取り組んでまいります。 |