診療体制について

診療機能面では

集学的治療の提供体制及び標準的治療等の提供

各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療の提供
(検査及び治療等を含めた詳細な診療計画表)
・クリティカルパスの整備
・キャンサーボードの定期的な開催
(手術、放射線療法及び化学療法に携わる専門的な知識及び技能を有する医師、その他の専門を異にする医師等によるがん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等するためのカンファレンス)

各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治療の提供

近年の抗がん剤による治療成績は向上の一途をたどっています。附属病院では専門的な知識・技術を有する医師・薬剤師・看護師により、安全で安楽な治療体制を整え、化学療法を提供しています。

1.化学療法レジメン(治療内容)を審査する委員会を設置し、治療内容は組織的に管理されています。標準的治療はもちろん、より専門的ながん医療を提供しています。

2.外来化学療法室のベッド数は23床(ベッド5床、リクライニングシート18脚)があります。分子標的治療薬や支持療法の開発に伴い、多くの患者さんが日常の生活を続けながら、外来通院で抗がん治療を行っています。

緩和ケアの提供

緩和ケアとは、積極的ながん治療と共に、患者さんやご家族に提供される「つらさ」を取り除き、生活の質を高めるためのケアのことをいいます。がんと診断された時から、主治医や担当看護師、相談部門などさまざまな医療スタッフが基本的な技術として緩和ケアを提供しています。がん治療に伴う「つらさ」は、痛みや吐き気といった体のつらさだけでなく、心の落ち込みや仕事の心配などもあるかもしれません。そのような「つらさ」は複雑に絡み合っているという特徴があります。そこで附属病院では、患者さんとご家族、主治医や担当看護師の求めに応じて、「緩和ケアチーム」、「緩和ケア外来」が支援を行っています。
下記のホームページもご参照ください。
附属病院「緩和ケア」

病病連携・病診連携の協力体制

1.病理診断又は画像診断に関する依頼、手術、放射線療法又は化学療法に関するご相談(安心して自宅で療養を続けていただくための準備)など、地域の医療機関の医師と相互に診断及び治療に関する連携協力体制の整備を行っています。

2.我が国に多いがん(肺がん・胃がん・大腸がん・乳がん・肝がん・前立腺がん)について、東京都地域連携クリティカルパス(がん診療連携拠点病院と地域の医療機関等が作成する診療役割分担表、共同診療計画表及び患者用診療計画表から構成されるがん患者に対する診療の全体像を体系化した表をいう)の普及、拡大が必要であり、地域医療機関や教職員向け研修会等を開催し、地域連携クリティカルパスの活用を模索しながら推進を図っています。

3.東京都ではがん診療体制の強化のために、がん診療連携拠点病院を24施設、東京都認定がん診療病院10施設、東京都がん診療連携協力病院を10施設指定し、更には東京都医師会と協力し都民が身近な地域で質の高いがん医療を受けられるよう、がん診療連携拠点病院など連携計画策定病院と、かかりつけ医等が連携して診療にあたる体制を構築しています。附属病院も他のがん診療連携協力病院などと共に地域かかりつけ医等との連携強化を図っております。


セカンドオピニオンの提供

がんの治療について、専門的な知識及び技能を有する医師がセカンドオピニオンを提供している「セカンドオピニオン外来」が支援を行っています。下記のHPをご利用ください。

セカンドオピニオン外来のご案内
国立がん研究センターがん対策情報センター
がん情報サイトPDQ


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