放射線部(技術部門) 診療内容紹介

CT

CT検査ではX線を利用して、全身の「輪切りの画像」を撮影することができます。検査全体の時間は”5~20分”程度です。
当院では、体内の臓器の検査はもちろんのこと、腫瘍や炎症、骨折精査や心臓の冠動脈や全身の血管系の検査を行っています。
2023年3月より2管球CTが導入されました。最先端の装置導入により時間分解能が向上し撮影時間を大幅に短縮することが可能となりました。心臓を栄養する血管である冠動脈CT検査も事前の内服薬なしで良質な画像の提供ができます。また、異なる2つのエネルギーで撮影するDual Energy CTとよばれる技術を駆使し更なる高度な医療を提供できるようになりました。
CT画像透視下による腎がんの凍結療法も導入しております。

MRI

当院放射線部では、高性能MRI装置とAI(人工知能)技術を活用し、高精度な画像診断を提供しています。
3テスラおよび1.5テスラのMRI装置を各1台ずつ備え、検査目的や撮像部位、患者様の状態に応じて最適な装置を選択することで、柔軟な検査対応が可能となっています。
造影剤を使用しない高解像度のMRアンジオグラフィー(血管撮像)やMRCP(胆管・膵管撮像)をはじめ、脊椎・関節、乳腺、頭部、心臓領域まで、幅広い検査に対応しています。
また、当院のMRI装置は開口部が広く、閉所が苦手な方にも安心して検査を受けていただける設計です。検査時の不安軽減を目的に、お好きな音楽を聴きながら検査を受けていただくこともできます。
(ご希望のCDは検査当日に担当技師へお渡しください)
さらに、MRI対応ペースメーカー、MRI対応脊髄刺激(SCS)システム、MRI対応脳深部刺激(DBS)システムをご使用中の方についても、各種ガイドラインに基づき、安心して検査を受けられる体制を整備しております。

血管撮影

血管撮影とは、足の付け根(鼠径部)や腕の血管から細くて柔らかい管(カテーテル)を体の中に入れ、目的の場所まで進めていき、造影剤という薬を使って血管の形や流れを映し出す検査です。
当院では病気の診断だけでなく、IVR(Interventional Radiology)と呼ばれる治療も積極的におこなっています。IVRとは、画像を見ながら体の中にある病気の部分を治療する方法で、体への負担が少ないのが特徴です。
当院で行っているIVRには、がんや出血、動脈瘤などに対する「塞栓術」という治療、狭くなった血管を広げる「血管拡張術」、脳梗塞や急性下肢動脈閉塞などで詰まった血管の血栓を取り除く「血栓回収術」、胸腹部大動脈瘤に対して「ステントグラフト挿入術」など治療の対象となる部位は、頭から足先までさまざまです。
また、当院には血管撮影専用の装置が3台あり、緊急の治療にもすぐに対応できる体制を整えています。安心して検査・治療を受けていただけるよう、スタッフ一同努めております。

超音波

放射線部の超音波検査室では、心臓を除く循環器系(頸動脈・四肢血管)、腹部全般、乳腺・甲状腺を含む体表疾患など幅広い超音波検査を行っており、生体にやさしい肝臓、乳腺疾患の超音波造影検査にも対応しています。
装置は最新式の高性能装置で高精細な画像を提供します。 ドプラ検査による血流評価をはじめ、エラストグラフィ(肝硬度測定含む)、3D画像表示、穿刺ガイド用のナビゲーションシステムが装備されており多様な検査に対応しています。
検査には放射線専門医および、日本超音波医学会認定の超音波検査士が従事しています。

乳腺X線撮影(マンモグラフィ)

当院のマンモグラフィ検査はすべて、日本乳がん検診精度管理中央機構において認定された女性技師が行っております。
通常撮影に加えトモシンセシス撮影にも対応可能です。トモシンセシス撮影(デジタル乳房トモシンセシス)とは、乳房を複数の角度から撮影し、その画像を再構成することで、乳腺を薄い断層画像として表示できる撮影技術です。これにより、乳腺の重なりによる影響を軽減し、従来の2Dマンモグラフィでは分かりにくかった病変の描出が可能となります。特に高濃度乳腺においては、腫瘤や構築の乱れの検出能向上が期待され、偽陽性の低減や診断精度の向上に寄与します。
当院では、基本的に全例でトモシンセシス撮影を実施しています。

単純X線撮影(レントゲン)

単純撮影ではX線(放射線)を利用し、胸部・腹部・骨等の撮影を行っています。X線撮影では、X線照射装置と検出器の間に体を置き、X線の透過量を検出し画像化する方法です。
当院ではX線フィルムは利用せずデジタル化された画像の提供(モニター診断)や保存が行えるよう全室にFPD(フラットパネルディテクタ)が設置されています。

透視X線撮影(X線TV装置)

X線透視を利用し様々な検査や治療を行っています。嚥下障害・胃・腸・尿路・脊髄腔の造影検査、イレウス管挿入・神経根ブロック等の治療。また内視鏡を併用しての気管支観察、生検・膵胆管の造影・治療等です。

骨塩定量(骨密度測定)

装置は HOLOGIC社製の「Horizon W」で、最も信頼性の高いDEXA(Dual Energyy X-rayy Absorptiometry)法で、高精度を保ちながら、高速撮影、被ばく量の低減を実現しています。検査時間は、腰椎、股関節の骨密度を測定し20分程度であり、当日検査も可能となっています。

放射線治療

放射線治療は、手術や薬物による化学療法と並ぶ、がん治療の大切な方法の一つです。がんを治すことを目的とした治療だけでなく、手術や抗がん剤治療を支えるための治療、痛みや症状を和らげて生活の質(QOL)を保つための治療など、さまざまな目的で行われます。がんができた場所や大きさ、患者さんの状態に合わせて、一人ひとりに適した治療方法を選択しています。
当院では、高精度放射線治療装置であるTrueBeam(トゥルービーム)を導入しています。この装置は、治療中の体の動きを画像で確認しながら、正確に放射線をあてることができる最新の治療システムです。呼吸によって動く腫瘍にも対応でき、リラックスした状態で治療を受けていただけます。また、短い時間で正確に放射線を照射できることも特長で、患者さんの負担をできるだけ少なくすることを目指しています。 

核医学

核医学検査とは、放射性医薬品(微量の放射線を出す薬品)を静脈注射、カプセルの経口投与、ガスの吸引などの方法で体内に取り込んでいただき、体から放出される放射線を画像化する検査です。目的の臓器により薬品を使い分けて、形態(体内分布)評価や経時的に撮影を行い、目的臓器の機能評価ならびに腫瘍の活動性の状況や広がり等を検査します。