診療内容

CT
CT検査ではX線を利用して、全身の「輪切りの画像」を撮影することができます。検査全体の時間は”5〜20分”程度です。
当院では、体内の臓器の検査はもちろんのこと、腫瘍や炎症、骨折精査や心臓の冠動脈や全身の血管系の検査を行っています。
2023年3月より2管球CT(独:シーメンスヘルスケア社製Somatom Drive)が導入されました。最先端の装置導入により時間分解能が向上し撮影時間を大幅に短縮することが可能となりました。心臓を栄養する血管である冠動脈CT検査も事前の内服薬なしで良質な画像の提供ができます。また、異なる2つのエネルギーで撮影するDual Energy CTとよばれる技術を駆使し更なる高度な医療を提供できるようになりました。
CT画像透視下による腎がんの凍結療法も導入しております。

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Dual Source CT
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80列マルチスライスCT装置
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64列マルチスライスCT装置
 


■ MRI
最新鋭の1.5テスラMRI装置(独:シーメンスヘルスケア社製Magnetom Sola)と3テスラMRI装置(独:シーメンスヘルスケア社製Magnetom Skyla)を導入しております。
造影剤を用いない高解像度のMRアンジオグラフィー(血管撮像)、MRCP(胆管膵管撮像)、脊椎・関節領域、乳腺、頭部領域、心臓検査まで幅広い検査が可能となっております。
また、当院のMRI装置は開口部が広く、狭いところが苦手な方の負担を大きく軽減します。検査時の不安を解消するために、好きな音楽等を聴きながらの検査も可能となっています。
(検査時に希望のCDを検査担当技師にお渡し下さい)
MRI対応ペースメーカー、MRI対応脊髄刺激(SCS)システム、MRI対応脳深部刺激(DBS)システムをご利用中の方々におきましても、ガイドラインに従い、安心して検査を受けられる体制を整備しております。

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3.0T MRI装置
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1.5T MRI装置


■ 血管撮影


血管撮影とは、鼠径部や腕の血管から細い管(カテーテル)を挿入し、目的位置までカテーテルを進めていき、造影剤を注入することにより、血管の走行や形態、血行動態等を見る検査です。
当院では、診断だけでなく、IVR(interventional radiology)といわれる治療も積極的に行っております。現在、当院で行っているIVRは腫瘍や出血、動脈瘤等に対する塞栓術治療、冠動脈やその他血管狭窄に対する拡張術、脳梗塞や血管塞栓に対する血栓回収術、大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術など治療部位は多岐に渡ります。
血管撮影装置は3台あり、緊急IVRにも迅速に対応できるような体制を整えています。



      Dynamic Coronary Roadmap      Multi Modality Roadmap

■ 超音波
放射線部の超音波検査室では、心臓を除く循環器系(頸動脈・四肢血管)、腹部全般、乳腺・甲状腺を含む体表疾患など幅広い超音波検査を行っており、生体にやさしい肝臓、乳腺疾患の超音波造影検査にも対応しています。
装置は最新式の高性能装置で高精細な画像を提供します。
ドプラ検査による血流評価をはじめ、エラストグラフィ(肝硬度測定含む)、3D画像表示、穿刺ガイド用のナビゲーションシステムが装備されており多様な検査に対応しています。
検査には放射線専門医および、日本超音波医学会認定の超音波検査士が従事しています。


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超音波診断装置

■ 乳腺X線撮影(マンモグラフィ)
当院のマンモグラフィ検査はすべて、日本乳がん検診精度管理中央機構において認定された女性技師が行っております。
装置は米:GEヘルスケア社製のSenographe Essentialを使用し、追加撮影やトモシンセシス撮影(3Dマンモグラフィ)にも対応可能です。
画像読影は放射線科専門医が実施しております。


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乳腺撮影装置(全体)
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乳腺撮影装置(撮影部分)


■ 単純X線撮影(レントゲン)
単純撮影ではX線(放射線)を利用し、胸部・腹部・骨等の撮影を行っています。X線撮影では、X線照射装置と検出器の間に体を置き、X線の透過量を検出し画像化する方法です。
当院ではX線フィルムは利用せずデジタル化された画像の提供(モニター診断)や保存が行えるよう全室にFPD(フラットパネルディテクタ)が設置されています。
X線撮影装置

■ 透視X線撮影(X線TV装置)
X線透視を利用し様々な検査や治療を行っています。嚥下障害・胃・腸・尿路・脊髄腔の造影検査、イレウス管挿入・神経根ブロック等の治療。また内視鏡を併用しての気管支観察、生検・膵胆管の造影・治療等です。
X線透視撮影システム

■ 骨塩定量(骨密度測定)
装置は HOLOGIC社製の「Horizon W」で、最も信頼性の高いDEXA(Dual Energyy X-rayy Absorptiometry)法で、高精度を保ちながら、高速撮影、被ばく量の低減を実現しています。検査時間は、腰椎、股関節の骨密度を測定し20分程度であり、当日検査も可能となっています。

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骨密度測定装置


■ 放射線治療
放射線治療は、外科療法(手術による治療)、化学療法(抗がん剤による治療)と並ぶがん治療法です。その適応は、治癒を目的とした根治的治療から手術・化学療法を補助する併用療法や症状を緩和して生活の質(QOL)を回復・維持させる緩和治療まで多岐にわたります。がんの発生している部位(場所)、大きさ(広がり)など患者の状態にあわせて最適な治療をうけていただく為にさまざまな放射線治療法を用いています。
当院で導入した高精度放射線治療装置TrueBeam(トゥルービーム)は、画像誘導放射線治療や手術的照射に対応する完全統合型の治療システムです。呼吸による動きのある腫瘍を高精度に治療できるシステムが搭載されているため、患者さんは呼吸を止めるなどの負担なく治療することが可能です。また、高線量率、高精度な照射も特徴のひとつです

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高精度放射線治療装置


■ 核医学
核医学検査とは、放射性医薬品(微量の放射線を出す薬品)を静脈注射、カプセルの経口投与、ガスの吸引などの方法で体内に取り込んでいただき、体から放出される放射線を画像化する検査です。目的の臓器により薬品を使い分けて、形態(体内分布)評価や経時的に撮影を行い、目的臓器の機能評価ならびに腫瘍の活動性の状況や広がり等を検査します。

核医学診断装置