看護を学ぶことは、
物事を多面的に見る視点を得ること

2007年度卒
急性・重症患者看護専門看護師

Q1 卒業後のキャリアについて教えてください。

本院で急性・重症患者看護専門看護師として働きながら、博士後期課程で学んでいます。

卒後ICUで11年、CCUで主任として2年働いています。ICUにいる時に働きながら本学の博士前期課程で学び、専門看護師になりました。昨年から博士後期課程へ進学しています。
看護についての科学的根拠は、現在進行形で多くの研究者によって蓄積されています。患者にとっての最善のために、それを臨床で使わない手はないわけですが、正しく内容を理解できなければ、自分たちの現場に落とし込むことはできません。また、日常の臨床から生じる疑問を、研究により解決していく必要性を感じますが、なかなか難しいものです。このギャップを埋める存在になれるように、日々奮闘しています。

Q2 大学時代の経験は、今にどのようにいかされていますか?

体験から学ぶことで、広い視野で考えることができるようになりました。

医学科の学生と共修科目や空手道部の活動、プライベートでもよく一緒に遊んでいました。そのためか、自然と患者の最善のために、看護の専門家という立場から医師と協働する事ができているように思います。
看護管理の実習では、師長と一日行動し、師長会にも学生の立場で参加しました。見えないところで管理者がどのように考え行動しているのか知る事ができたことは、現場で働く今でも貴重な視点です。また、難病の子供たちとサマーキャンプに行ったり、ワシントンD.C.の病院に海外研修に行ったりと、学びの機会が豊富にありました。広い視野で物事を考える事ができるようになったと感じます。

Q3 受験生へメッセージをお願いします。

看護を学ぶことで人生は豊かになると思います。

私には子供が3人いますが、妊娠、出産、子供の成長発達を促していくことに看護の知識や経験が役立っています。家族の手術が必要になった時にも看護師で良かったと感じましたし、これから歳を重ねていく両親を支援していくときにも感じるでしょう。看護学の科学的、哲学的思考は物事を多面的に見る視点をくれます。
看護師という立場で、たくさんの人の物語に関わる事ができます。責任のある仕事であり、やりがいもあります。慈恵は看護教育を日本で最初に始めた、看護の本質を学べる大学です。ここで看護を学ぶことは、きっとあなたの人生を豊かにするはずです。

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