学生時代の経験が、
専門看護師としての実践力の礎に

1998年度卒
大学教員 家族支援専門看護師

Q1 卒業後のキャリアについて教えてください。

卒業後には、「がん患者さんのサポートがしたい!」と思い、附属病院の外科病棟や血液内科病棟で勤務しました。

担当した患者さんのケアでつまずき悩むこともありましたが、その都度、専門的な知識を持った認定看護師が支援してくれました。認定看護師や専門看護師は、日本看護協会で認定を受けたスペシャリスト看護師です。看護師として一定の経験と教育を修めると、受験資格が得られます。認定された看護師は、日本全国で活躍しており、複雑な問題を抱える患者さんや家族に対して、専門的知識や技術を用いて水準の高いケアを提供しています。私は、卒業10年後に大学院に進学し、その後、家族支援専門看護師の資格を取りました。現在は、看護学科で教員をしながら、専門看護師として、附属病院での臨床活動、学会や教育課程での教育研究活動を行っています。

Q2 学生時代の経験は、今どのようにいかされていますか?

グループワークが多い授業だったので、チームワークを通じて課題解決に取り組むことを学びました。

また、学生時代は音楽部に所属しており、看護学科や医学科の先輩・後輩に加えて、看護専門学校や近隣の医科薬科大学の学生、卒業生の先輩方(医師、看護師)と共に演奏活動を行いました。
医療現場で働く上で、チーム医療はとても重要であり、難しい場面ほど専門家同士の率直なコミュニケーションが欠かせません。私は、授業や部活動を通して、他者や他職種を理解し自らの役割を果たすこと、患者さんや家族にとっての最善を考え協働することを学びました。このことは、専門看護師としての実践力の礎となっています。

Q3 受験生へメッセージをお願いします。

慈恵医大の魅力は、看護を学ぶ上で充実した環境が整っていることです。

附属病院では、高度な医療やケアが提供されており、教育研究機関である大学(医学科・看護学科)、看護専門学校が緊密な連携を図っています。慈恵医大の卒業生は、全国で活躍していますが、「病気を見ずして 病人を診よ」という建学の精神に支えられており、職種を超えた絆を感じます。看護師を志す皆様が、高い倫理観を持った医療人として社会で活躍するために、本学での学びが充実したものになるよう、看護学科の教員として支援できればと思っております。

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