医学部看護学科 卒業生のメッセージ

看護学科卒業生(平成11年卒 4期生)

未来を担う人材を育てながら患者さんの想いに寄り添う看護技術の発展に貢献したい

動機

看護師を目指しましたが、大学にも進学したいという想い

女性として活躍できる仕事として思いついたのが教員と看護師でした。特に高校で好きな授業が保健体育だったので看護師を目指しましたが、大学にも進学したいという想いもあり、最初に合格した慈恵に進学を決めました。
附属病院を持っていることも大きな決め手でした。医学科志望の高校の同級生と一緒に文化祭に行った時に「都会にある大きな病院。ここで働きたい」と憧れたことを覚えています。

学生時代

患者さんの想いを大事にする看護師になりたいと必死に頑張っていました

当時の定員は今の半分の30名。少人数だったので友人関係はとても濃かったです。クラス全員とすぐ仲良くなって、お互いの家に泊まりに行ったり、カラオケに行ったり、飲みに行ったり、海外旅行にも行ったりしました。
実習で受け持った患者さんのことはほとんど覚えています。患者さんのそばに長くいて、どんな想いで入院生活をしているのかという話に耳を傾けました。看護師としての立ち居振る舞いや患者さんとの関係性や距離感など、患者さんとの向き合い方を学びました。
座学の方が得意で実習が苦手でしたが、患者さんの想いを大事にする看護師になりたいと必死に頑張っていました。

進路

看護技術の発展に貢献できる研究をしていきたい

もともと附属病院で働きたいと思っていたので、自然な流れで憧れだった本院に就職し、整形外科と脳外科の混合病棟に配属されました。
この病棟では手術後の命を預かる緊張感ある仕事が待っていました。24時間の観察や気づきが必要で、ちょっとしたミスが生命の危機につながります。1年目は責任が重いのが辛くて毎日泣いていました。
2、3年で仕事自体には慣れてきましたが、自分の看護に自信が持てないままだったので「もっと看護技術の勉強がしたい」と一念発起して、休職して大学院に進学させてもらいました。
当時慈恵には大学院がなかったので、聖路加国際大学大学院に入学して床上排出に関する研究に取り組みました。特に床上排出に絞ったのは、ベッドに寝ている患者さんに対する良い看護を追求したかったからです。この研究は現在も継続しています。
大学院進学後は本院に戻って消化器外科病棟に配属されましたが、一年後に結婚を機に退職しました。その後、看護学科の教授から誘いを受けて学生を教えるようになり、もう16年目になります。看護師の経験しかなく、初めは学生たちに何をどのように教えたらよいのか戸惑うことばかりでした。そのような中で、臨地実習を通して大きく成長していく学生たちの姿に、とてもやりがいを感じるようになりました。今は慈恵の未来を担う人材を育てながら、看護技術の発展に貢献できる研究をしていきたいと考えています。

ページ上部へ戻る